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EA、体験プレイ可能なオンラインゲーム2種を展示東京ゲームショウ2008 エレクトロニック・アーツブース

 EAブースでは、まだ国内サービスがスタートしていない、「EA SPORTS FIFA Online2」と「Battlefield Heroes」、そして発売済みの「SPORE」が制限時間付きだがプレイアブルに。

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 エレクトロニック・アーツのブースでは、既に発売済みのシミュレーションゲーム「SPORE」の他、国内ではまだサービスを開始していない2つのオンラインゲーム「EA SPORTS FIFA Online2」と、「Battlefield Heroes」を展示。それぞれ2台のデモ機が設置されていた。

 Battlefield Heroes(以下、ヒーローズ)はもちろん、同社の人気FPS「バトルフィールド」シリーズをベースにオンライン化したもの……なのだが、過去のタイトルがパッケージ販売でシングルプレイもネットワークによるマルチプレイも可能というスタイルだったのに対し、ヒーローズはクライアントのダウンロード無料、プレイ料金無料のアイテム課金制度を採用するなど、何もかもがシリーズ中異色のタイトルとなっている。また、カートゥーンシューティングと名付けられたアニメ調のグラフィックスは、これまでの硬派なバトルフィールドのイメージからすると、驚くほど可愛い絵柄だ。

 既に海外のゲーム業界向けカンファレンスなどで、ムービーやスクリーンショットが公開されてきたが、プレイアブルな物が出展されるのは、この東京ゲームショウが初めてとのこと。クライアントは北米で行われた社内限定βバージョンとほぼ同じ、80%の完成度ということで、ストレスなく体験プレイができた。プレイヤーは接近戦に優れるがやや扱いにくい「コマンドー」、銃火器を使える「ガンナー」、最もバランスに優れヒールや修理スキルも持つ「ソルジャー」の3種類からキャラクターを選択。1〜9の数字で武器を持ち替え、走ったり戦車に相乗り(?)しながらマップ上で村を制圧、あるいは敵軍プレイヤーを駆逐していく。敵に撃たれても血なまぐさい表現は全くなく、何となくレゴの人形同士で遊んでいるような感覚であった。

 これまでバトルフィールドシリーズを愛してきたプレイヤーには、あまりに大きな変化ではないか? と尋ねてみたが、「見た目はカジュアルでも、戦略性の高さはバトルフィールドの流れを組んでいる。ただ、これまでのバトルフィールドとは別物として考えてほしい」という答えであった。基本プレイ無料のアイテム課金というビジネスモデルからも分かるように、ターゲット層も従来より少々若く、13歳以上のプレイヤーを取り込んでいきたいとのこと。課金アイテムには、まず第1弾としてお洒落系アイテムを用意し、将来的には乗り物や武器など性能差が出るアイテムも販売される予定だ。国内でのスケジュールは2009年夏頃のサービス開始を目標としている。

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Electronic Arts Asis Pacificプロデューサー Jean-Chares Gaudechon氏

 一方のFIFA Online2だが、こちらはElectronic Artsと韓国Neowiz Gamesによる共同開発のタイトルで、既に韓国では正式サービスが始まっているオンラインサッカーゲームだ。FIFA(国際サッカー連盟)の公式ライセンスを取得しており、実在するチームや選手でプレイできるのが魅力となっている。

 国内では9月29日にクローズドβテストが終了したばかりで、正式サービスは未定。基本プレイ無料のアイテム課金となる予定だ。Electronic Arts Asis PacificのプロデューサーのJean-Chares Gaudechon氏に話を聞いてみたところ、「日本市場でどういったプレイヤーにフィーチャーするべきか、その結果として例えばゲームパッドへの対応など、日本独自の機能実装を慎重に検討している。もしかすると、韓国版には全く無い機能が追加されるかもしれない。FIFA Online2はEAにとっても初のオンラインスポーツゲームだが、韓国では成功しているタイトルであり、日本でも成功させる自信はある。最高のオンラインサッカーゲームをTGSでプレイできるチャンスを逃さないでほしい」と語ってくれた。また、国内での運営会社にゲームオンを選んだ理由としては、複数のMMORPGを運営しており経験豊かな企業であることがポイントだったとか。韓国でビジネス的に成功している、という点については少々疑問を感じるが、ネットワーク対戦がオマケになりがちなコンシューマタイトルではなく、本格的なPCオンラインスポーツゲームであるFIFA Online2の今後に注目したい。

 この他、既に発売済みのシミュレーションゲーム「SPORE」もEAブースにデモ機が用意されているので、購入を迷っている読者は、この機会に不思議なクリーチャーを造ってぜひ遊んでみてほしい。

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