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ニンテンドーDSで生まれ変わるシリーズ最新作――「幻想水滸伝 ティアクライス」トーク&ライブ東京ゲームショウ2008 KONAMIブース

「幻想水滸伝」シリーズ最新作「幻想水滸伝 ティアクライス」のトーク&ライブが行われた。ディレクター、メイン声優3人、そしてテーマソングを歌ったアーティストも登場し、楽しいトークとライブが繰り広げられた。

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 10月9日14時、KONAMIブースのステージでは「幻想水滸伝 ティアクライス」トーク&ライブが開催された。

 最初にディレクターの小牟田修氏が登場。「幻想水滸伝 ティアクライス」の発売日が、2008年12月18日に決定したことを報告した。司会者にティアクライスの意味を聞かれた小牟田氏は、ティアクライスはドイツ語だと説明。十二宮の十二星座という意味があって、幻想水滸伝の宿星、星々になぞらえてティアクライスとつけた、と語った。


小牟田修ディレクター

 小牟田氏は“「幻想水滸伝」なので、108人の仲間たちが登場する。未来の無限の可能性をテーマにしている。108人の仲間たちの可能性をめぐる物語が繰り広げられる”と、本作のテーマに言及した。

 続いて、登場人物の声をあてた3人の声優がステージに上がった。駆けつけてくれた主人公役の梶裕貴さん、リゥ役の柿原徹也さん、マナリル役の矢作紗友里さんは、元気なあいさつとともに登場した。

梶裕貴さん
柿原徹也さん
矢作紗友里さん

主人公がひとりのキャラとしてしゃべるのは、シリーズ初だ

 まずは小牟田氏が、本作の導入部分が辺境の村を舞台にしており、主人公とリゥが裏山のモンスターを倒すところから物語が始まると説明した。

 司会者に主人公はどんなキャラか尋ねられ、「シリーズの主人公で初めて自我を持ったんです。セリフをしゃべります。何事にも前向きで、何事もやってみなくては分からない、と行動するタイプ。みんなをぐいぐい引っ張っていくキャラですね」と小牟田氏。実際の梶さんはどうですか、とふられ「僕はあんなに熱くなれないんで、新鮮で楽しかったです」と梶さんが答えた。

 お次は柿原さん演じるリゥについて。小牟田氏は「リゥはイラストだとナイフをかまえてかっこいいのですが、戦いが嫌いで平和主義なキャラ。面倒くさいことが嫌いな性格です。村の出身ではなくて、数年前に村に流れ着いてきた少年」とリゥの設定を明かす。それを受けて柿原さんは「物語が進むにつれて新たな面が出るキャラですね」と付け加え、小牟田氏が補足する形で「実は頭脳派。頭がいいんです。争いごとが嫌いだから、けむにまく的な。いいやつなんです」と説明した。

 「マナリルは、かわいらしい女の子。皇帝の娘、姫ですね」と小牟田氏。演じてみてどうだったかと尋ねられた矢作さんは「ゲームに限らずお姫様の役が初めてだったんで、台本いただいてテンションが上がったんです。姫キターって思って(笑)、うれしかったんですけど、マナリルについては、言えない感じのこともいろいろあります」と含みのあるコメントだった。

 小牟田氏は本作について、108人の仲間の出会いと絆を描いている、未来の無限の可能性を信じて仲間たちが進んでいく物語だ、と改めてテーマを掲げた。今までのシリーズの世界観から180度変えてみたので、初めて手に取った人でも大丈夫で、幻想水滸伝らしさは残しているので、従来のファンでも安心、と幅広い層に受け入れられる内容をアピールした。

 司会者が声優たちに、ゲームのアフレコならではの苦労はあったかと話をふると、梶さんが「ゲームは別々に録るところですかね」と答え、「相手がどういう感じで来るのかなというのもわからなかったりするんで、いつも以上に共演者がどう演じたのか、このシーンはどういう気持ちでセリフを言ったのか、というのを聞くようにしました」と続けた。

 それを受けて矢作さんが「私、収録がトップバッターだったんですよ。だから、どうしようって思って。とにかくここはどうすればいいんですか、というのを確認しながらやりました」と話す。「矢作さんが軸で、矢作さん合わせでみんなが演技したってことですよね」と周りに突っ込まれ、困り果てる矢作さん。追い討ちをかけるように小牟田氏が「かけごえを別々にとるんですが、マナリルの声にみんなが合わせてましたよ」と言い、矢作さんは大弱りだった。

 司会者からの次の質問は“本当はあの役がやりたかった、というのはありますか”というもの。これには矢作さんがきっぱりと「ないです!」と答えた。遅れて柿原さんが「ないですねえ」と言うと、小牟田氏がボソリと「主役やりたいって言ってなかったっけ」と突っ込み。柿原さんは「“主人公”って名前がないキャラなんていやですよ!僕はリゥでよかったです!リゥでいいですよ!」とうろたえたリアクションを見せた。

3人が盛り上がるとかなり賑やか。普段の仲のよさがうかがいしれる

 話はゲーム内容に及ぶ。108人でのバトルをどうやるのか、と司会者に聞かれ、小牟田氏は「108人をプレイヤーがどう使うかですね。4人を選ばなくてはならないんです。自分の好みのキャラを4人選んで旅をします」と説明した。3人はそれぞれどんなパーティを組むのか。梶さんは「技が強い、かっこいいキャラでパーティを組みたいですね」と男の子らしい回答。柿原さんは「主人公だけでいきます。梶くんだけレベル上がっていくという(笑)。協力なんていらないです」と一匹狼ぶりを発揮。矢作さんは「ビジュアル重視なんです。イケメンとマナリル、みたいな(笑)感じで」とコメントした。


ゲーム画面を見つつ、パーティ編成の話が弾む

 小牟田氏が「男ばかりのパーティだと特別なことが起きたり、女ばかりのパーティだとナンパな男がついてきたり、というのがあります。仲間同士を組み合わせた攻撃は、本作でも健在です」と、パーティ編成のネタを教えてくれた。さらに通信プレイに話が及び、「さまざまな依頼があって、主人公自らが行くこともできるし、他のキャラに行かせることもできます。仲間たちに『あそこであれとってきて』とお使いを頼んで依頼をこなしたりします。ワイヤレス通信で自分が他のプレイヤーに依頼を出すことができます。相手にキャラクターを貸して依頼をクリアしてもらう、ということもできますね。Wi-Fiを使っても同じ遊びができるので、サーバにキャラを預けて、誰かがそれを引き取ってプレイするのもありです。時間と場所を気にせずに世界とつながるというのが売りですね」と、本作の通信プレイについて語った。


通信プレイの構造がスクリーンで分かりやすくプレゼンされた

 小牟田氏は「ニンテンドーDSでボリューム面を心配なさっているかもしれませんが、シナリオにしても音声にしても今までを上回るボリュームですので、安心してください」と付け加えた。

 ここで「幻想水滸伝 ティアクライス」のテーマソングを歌っている高杉さと美さんがゲストとして登場した。高杉さんは、オープニングテーマ「Tears in the Sky」とエンディングテーマ「ティアクライス 〜希望のトビラ〜」を歌っている。シングル「Tears in the Sky」の発売日は「幻想水滸伝 ティアクライス」の発売前日である12月17日とのことだ。


高杉さと美さん

 高杉さんは「ゲームのテーマソングは今回が初めて。シスカという役で声優にも挑戦しています。声優は難しいです。歌とは全然違います。緊張しますね」と話した。小牟田氏から「シスカは主人公とリゥのお母さん代わりなんです」と補足が入る。「シスカと自分はさっぱりしてるとこ、さばさばしてるとこが似てますね」と高杉さん。

 そして、今回のイベントを締めくくるのは、高杉さんによる「Tears in the Sky」の生ライブ。ゲームのプロモーション映像をバックに、透き通った歌声で高杉さんが唄い、全員のあいさつとともにイベントは終了した。


抜群の歌唱力でテーマソングを唄う高杉さん
そのバックには最新プロモ映像が流れる

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