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善人と悪人のコンビ? 「Fable II」完成記念イベントで“ザ・たっち”の本性が明らかに

12月18日に発売を予定しているXbox 360用ソフト「Fable II」の完成記念イベントが行われた。イベントには双子のお笑いコンビ“ザ・たっち”が登場し、それぞれが育てたキャラクターを披露した。

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photo 会場となった銀座ダフィーズ

 11月26日、マイクロソフトは東京・銀座にある銀座ダフィーズで、12月18日に発売を予定しているXbox 360用ソフト「Fable II」の完成記念イベントを開催した。

 Fable IIは、プレイヤーの裁量ひとつで、操作するキャラクターを善人にも悪人にもすることができるマルチエンディング型のRPG。良い行いをしていれば、周囲の人々から尊敬されるが、人の道から外れた悪い行いばかりをしていると、出会う人々から非難や怯えた眼差しを受けることとなる。本能のままにプレイすれば、自分の本当の姿がゲーム中のキャラクターにも反映される。まさに自分を映す鏡ともいえるゲームとなっている。


photo ザ・たっち

 完成記念イベントは、ゲストに双子のお笑いコンビ「ザ・たっち」を迎えて進行。兄のたくやさんが善人、弟のかずやさんが悪人を意識した衣装で登場し、司会者から正直似合ってないですねと言われると、早速にも持ちネタの“ちょっと、ちょっとちょっと!”を披露した。

 2人はすでにFable IIをプレイしているということで、それぞれが育てたキャラクターを見ることに。見た目が同じ双子は心まで一緒なのか? を検証するというものだが、早速にもプレイしたデータを見てみると……たくやさんのキャラクターの頭には、良い行いをたくさんしてきた証である天使の輪があった。


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 「(天使の輪を)出すのにすごく苦労した。ただ、良い行いをするために生きていたわけではなく、自分の感じるままに街を歩いて、人助けをしていたら自然とこうなった」と、自身のキャラクターについて語るたくやさん。しかし、かずやさんの視点はまったく別のところに向いていたようで、「何でこんなに太ってるの?」という突っ込みが入る。

 前作もそうだったが、Fable IIでは体力回復のために食べたものによって、容姿に変化が生じる。たくやさんは体力を回復する時に肉ばかりを食べていたそうで、随分と恰幅の良いキャラクターとなっていた。暴飲暴食が過ぎたと反省するたくやさんだったが、すぐに立ち直り、「恰幅も良いけど、良い行いばかりをしていたので目は穏やかだし、相棒の犬もかわいく育っている。街に出れば住人がいっぱい寄ってきてくれる」と、善人となったキャラクターの特徴を話してくれた。


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 続いてかずやさんのキャラクターが画面に表示されると、すかさずたくやさんが「何これ? 気持ち悪い!」との声を発する。それもそのはずで、かずやさんのキャラクターは肌が青くて目が真っ赤、見た目からして邪悪な雰囲気が漂っていたのである。

 「お金は盗んで稼ぐなど、思いつく限りの悪行を重ねていたらこうなった」と語るかずやさんは、「街の人は逃げるし、衛兵に見つかるたびに“目の前で悪いことをすればすぐにでも捕まえられるのに”なんてことを言われる。常に目をつけられている」と、悪人ならではの苦労話(?)を披露してくれた。

 ちなみに、目は悪行を重ねるうちに赤くなっていったそうだが、肌が青いのは悪人だからというわけではなく「セロリだけを食べ続けたらこうなった(笑)」(かずやさん)と説明。肉ばかり食べていると恰幅が良くなり、セロリばかりを摂取していると肌が青くなる。この辺りも、現実に近い表現を取り入れているといえるだろう。

 キャラクター紹介が終わった後には、Fable IIのもうひとつの大きな特徴である協力プレイを、ザ・たっちの2人が体験した。協力プレイの場合、片方のプレイヤーの世界に、もうひとりのプレイヤーが参加することになる。この際、招かれる側は自分のキャラクターを連れて行くことはできず、いくつか用意されたキャラクターの中から選んで使用することになる。

 今回選ばれたのはたくやさんの世界だった。たくやさんは「かずやのキャラクターが直接来るんじゃないなら良かった」と安心していたが、この時、「何をしてやろうかワクワクしている」という、かずやさんの言葉をもっと真剣に考えるべきだったのかもしれない。

 買い物のためにまずは店に向かう2人だったが、たくやさんが肉を購入している横から、かずやさんが店主を斬りつける。しばらくすると衛兵が駆け寄ってきて殺人罪に問われる“たくやさん”。店主に斬りかかったのはかずやさんのはずだが、罪を問われるのは招いた側のたくやさんなのである。

 なお、衛兵に捕まった場合、プレイヤーが取れる行動は「罰金」「公共奉仕」「抵抗」の3つがある。罪を重ねたくなければ罰金か公共奉仕を選ぶのがベストなため、たくやさんはしぶしぶながらも罰金を支払っていた。

 その後、気を取り直して村人との触れ合いを楽しむたくやさんだったが、その横では再びかずやさんが本能の赴くままに行動。殺人の次は恐喝で、住人から金を巻き上げていた。すぐにたくやさんが止めるも時すでに遅し。またもや衛兵が駆けつけて、2回目の罰金を支払うこととなった。

 ちなみに、罰金を支払うのが招いた側ということから、悪しき行為自体も招いた側に適用される。つまり、かずやさんが悪行を重ねるたびに、苦労して手に入れた、たくやさんの天使の輪が消える可能性があるわけだ。これを聞いたかずやさんは、天使の輪を消してやるとばかりに街中のモノを壊していく。今度は器物破損で御用となった。

 3回も逮捕されてヘコんでいるたくやさんに対して、さすがに悪いことをしたと思ったのか、おとなしく行動しようとするかずやさんだったが、ここで火に油を注いだ人物がいた。その人物とはゲーム中の衛兵で「まさか、またモノを破壊するつもりじゃないだろうな」とコメント。これに反応したかずやさんが目の前にある扉を破壊し、再度、器物破損で捕らえられた。

 さらに酷かったのはこの後で、もう戦えばいいとばかりに、かずやさんがたくやさんのコントローラをいじって抵抗を選択。後戻りできない衛兵とのバトルに突入した。ここでは「衛兵は基本、3人1組で来るから。衛兵を倒したら、次が来る前にすぐに逃げる」と、かずやさんが衛兵への対処方法を詳しくレクチャー。すっかりかずやさんのペースとなったところで、2人の協力(?)プレイは終了した。


photophotophoto 協力プレイの様子。画面を見つめる2人の目は真剣そのもの(写真右)。何度見たか分からない罪状を表示する画面(写真中央)。最後は衛兵(画面内の赤く表示されているキャラクター)を倒して協力プレイは終了した(写真右)

 なお、一度セーブしてから、たくやさんのデータをロードしてみると、天使の輪は見事に消えてなくなっていた。天使の輪が出るまで10時間以上かかったそうで、たくやさんがかずやさんを恨めしそうな目で見ていたのは言うまでもないだろう。

photo キャラクターから天使の輪がなくなったことを受けて、たくやさんから天使を輪を取り上げるかずやさん

 最後にコメントを求められた2人は、それぞれ「自分の良心に従って、正しくプレイしましょう」(たくやさん)、「いま見ていただいた通り、人の悪い部分が出ます。ただ、悪い行いをすると心は痛みますよ。盗みをした後にひとりで街の片隅に行って、皆にバレないようにセロリを食べる。あれは本当に悲しい気持ちになる」(かずやさん)と話してくれた。

 善人になるも悪人になるも、すべては自分次第。自分を映す鏡=Fable IIの発売まで後3週間だ。

photophoto Fable IIが完成した喜びを、持ちネタの“(うれしすぎて)幽体離脱〜”で表現するザ・たっち

photophoto ザ・たっちが去った後、招かれていたユーザーによる体験会も行われた

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