「コーラで動くミニカー」など最新玩具が集結! 「TOYフォーラム2010」に行ってきた:日々是遊戯
今年も開催された、業界関係者向け玩具見本市「TOYフォーラム2010」。昨年に続いて、会場で見かけたオモシロ玩具を紹介します。
ゲーマー向けアイテムもたくさんありましたよ
1月18日と19日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラムにおいて、国内の玩具メーカーらが出展するイベント「TOYフォーラム2010」が開催されました。
業界関係者向けの商談会イベントとして、毎年1月に開催されている同イベント。今年も会場内で見かけた、ちょっとユニークな玩具たちを紹介してみたいと思います(記事中の価格はすべて税込み)。
トシバレール(エポック社/2月20日発売予定/924円)
年齢不詳の相手に「ツー」とか「ピー」といった高周波音を聞かせることで、だいたいの年齢を予想することができるというイヤなアイテム。年齢とともに高い周波数が聞こえにくくなる――という耳の仕組みを利用したものだそうですが、ズバリ年齢を聞くよりよっぽど失礼な気も……。パッケージの「これで合コンでダマされずにすみますね!」セリフにもそこはかとない悪意を感じます。
サウンド触感! はみ「あん」たい焼き(エポック社/3月発売予定/609円)
たい焼きのおなかを押して、横から「むにゅっ」と飛び出すあんこの触感を楽しむキーチェーン。あんこの飛び出し方がなんともリアルで、ついつい何度も押したくなるあたりが秀逸でした。ちなみにおなかを押すと「あん!」というボイスが聞けるのですが、この声は初音ミクの声優としてもおなじみの藤田咲さんが担当。「ノーマルボイス」「幼いボイス」「ツンデレボイス」「セクシーボイス」の4バージョンがあり、それぞれ異なるシークレットボイスが聞けるようです。
ズーズーペット(セガトイズ/4月3日発売予定/ハムスター各1344円)
自由気ままに走りまわる、アメリカ生まれのハムスター。北米では昨年のホリーデーシーズンの大人気商品だったそうで、日本では今年の4月より本格的に展開されるとのこと。基本となるハムスター本体に加えて、ハムスターたちが遊ぶための部屋や滑り台、まわし車といった様々な別売りパーツを組み合わせることで、自分だけの遊び場を作って楽しめるのが特徴。ハムスターの動きもかわいらしく、日本でも人気が出そう。
ゲーム&ウォッチ ミニソーラーキーホルダー(タカラトミーアーツ/3月発売予定/997円)
携帯ゲームの元祖とも言える、任天堂の「ゲーム&ウォッチ」シリーズがソーラーパワーで動くミニキーホルダーに。残念ながら液晶部分は一定のスピードでアニメーションしているだけでプレイすることはできませんが、ボディや液晶画面の再現度はかなりのもの。当時時間も忘れて「シェフ」や「オクトパス」で遊びまくった世代にとっては、かなり魅力的な商品と言えるのではないでしょうか。「オクトパス」「パラシュート」「シェフ」の3種類が発売予定だそうです。
エネコンセプトゾーン(タカラトミー/参考出展)
タカラトミーは、エコをテーマとした「エネコンセプトゾーン」を展開。バイオ電池や人工筋肉など、従来の乾電池やバッテリーに代わる新しいエネルギーを使った玩具を多数出展していました。
中でも面白かったのが、コーラで動くバイオ電池リモコンカー「エネカーゴ」の展示。燃料はブドウ糖が入った液体なら基本的に何でもよく、出力は一般的な燃料電池(メタノール)の10分の1ほどだそう。すでに玩具レベルでは十分な出力が得られているそうなので、今後の商品化に期待したいところです。ちなみに、使った液体はその後、糖分が分解されるので「甘さ」だけが失われるのだとか。
チョロQハイブリッド! マリオカートWii(タカラトミー/6月発売予定/VSタイプ各2730円)
前後左右、自由にリモコンで走らせることができる「チョロQハイブリッド!」シリーズに「マリオカート」のキャラクターたちが参戦。前後に赤外線を発射可能な「VSシャーシ」の採用により、こうらを発射して前方の車を攻撃したり、バナナを投げて後方の車をスピンさせたりといった「アイテム」のギミックもしっかり再現しています。
リモコンによる本格対戦が可能なVSタイプ(各2730円×3種類)と、安価なゼンマイタイプ(各661円×4種)がそれぞれ発売予定とのこと。ちなみにルイージはなぜかゼンマイタイプのみの発売だそうですが、これは新手のルイージいじめということでよろしいでしょうか。
鉄コレ式制御器 国鉄101系運転台型コントローラー(トミーテック/3月発売予定/フルセット1万7430円)
身近な鉄道をNゲージサイズでリアルに再現した「鉄道コレクション」シリーズを、より本格的に楽しむことができる運転台型コントローラー。モデルは懐かしの「国鉄101系」です。
上部パネルのメーター類は、モーターの回転数を感知して動作するという本格派。また捜査中は「ガタンゴトン」という走行音をはじめ、ドアの開閉や汽笛といったサウンドギミックにより、ますます臨場感を盛り上げてくれるとのこと。価格はやや高めですが、鉄道ファンにはたまらないアイテムと言えるのではないでしょうか。
一時期はテレビゲームに押されて勢いを失っていた玩具業界ですが、ここ数年は新しい技術を積極的に取り入れたハイテク玩具や、大人向けのホビー製品など新たな分野の開拓にも力を入れており、思わず感心してしまうようなもの、見入ってしまうような玩具なども多く見られました。ここで紹介したのはほんの一部ですが、たまにはゲームから離れて、これらの玩具で遊んでみるのも楽しいかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日々是遊戯:「人生ゲーム」も不況で“極辛”に!?――「TOYフォーラム2009」で出会ったおもしろ玩具たち
毎年1月に開催されている、玩具メーカーらによる最新玩具見本市「TOYフォーラム」が今年も開催された。世界的な景気後退が叫ばれる2009年だが、こんな時でも元気なのが玩具メーカー。今年もユニークな商品が多数展示されていた。 - TOYフォーラム2010:もう指先に油はつかない、ながら食べ支援ツール「ポテチの手」
ポテトチップスを食べながら仕事をしていると、指先についた油や青のりが気になって作業が進まない。そんな、ポテチ好きの抱えるジレンマを一掃する画期的なアイテムが登場する。 - 日々是遊戯:子供にゃもったいない!? 「東京おもちゃショー」で見つけた“オトナ向け”な玩具たち
今回の「東京おもちゃショー」を見てみて感じたのが、意外に“オトナ向け”の玩具が多いということ。今回はそんな「オトナのオモチャ(いかがわしい意味ではなくて)」たちをご紹介。 - 日々是遊戯:おもちゃショーで発見した新ジャンル「棒ゲ〜」を遊んでみたよ
「東京おもちゃショー2008」会場で見つけた、ちょっと変わった玩具「棒ゲ〜」。見た目はただの「棒」なのだが、一体これを使ってどう遊ぶのかというと……。 - 日々是遊戯過去記事一覧