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あのグルメコミックのドラマCDに続編が登場! 「孤独のグルメ」小山力也&久住昌之インタビュー

ストイックな、異色のグルメコミックとして人気を博した「孤独のグルメ」のドラマCDに続編が登場する。久住昌之先生と小山力也さんにお話をうかがった。

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 久住昌之先生原作、谷口ジロー先生作画の人気グルメコミック「孤独のグルメ」(扶桑社)のドラマCD第2弾が、3月27日にリリースされる。今回も主人公の井之頭五郎を小山力也さんが演じるというだけあって、期待が高まるところだ。早速、原作者の久住昌之先生と小山さんにお話をうかがった。

小山さん(左)と久住先生

―― 小山さんは前作に続いて2回目の出演ですが、収録を終えた感想をお願いします。

小山さん 自分の中で共感できる部分が非常に多いお話と役柄なので、アレコレ悩むこと無く、楽しくやらせていただけてありがたく思っています。僕は立ち食いそばも白いご飯も大好きですし、知らないお店に入っていく冒険心にも共感できますし、とても気分よくやらせていただけて、大変幸せです。

―― 久住先生は、小山さんの演技をお聴きになっていかがでしたか?

久住先生 僕はマンガを描いている時にキャラクターの声が聴こえているわけじゃないので、こういう声なんだって、楽しく聴かせてもらってます。すし屋のおばさんたちにやられてるところとか面白い(笑)。まったく問題無く、快調です。

コミックスとは別のこだわり

―― 本作の聴き所はどのような点でしょう?

小山さん 原作の面白いところに忠実な脚本を書いていただいてますので、それにいろんな声や効果音が入って、とても立体的になりますからね。食欲っていうのは人間の大事な本能ですけれども、それが増進されるように期待しています。原作ファンの方にはこだわりがあるでしょうけど、原作のこだわりは原作のこだわりとして、ドラマCDにはドラマCDのこだわりがありますので、両方楽しんでいただければ大変嬉しいです。

久住先生 マンガで出来ないことっていうのはやっぱり音なんですよね。声と音楽と効果音っていうのはちょうどマンガに無いものなので、マンガと離して耳で楽しんでもらうとまた新しい世界が見えて、聞こえて、すごい面白いと思いますよ。

―― ドラマCDとして2作目が出ると聞いた時のお気持ちは?

久住先生 またあの人に会えるって感じでいいんじゃないでしょうか。新しい世界観ができて、その広がりが面白いと思いました。2回目になると、今日収録してみてそうだったけど、みなさん自然な感じになっている気がしますね。そういうのも楽しめると思います。またいろんなジングルを作るのが楽しみです。

―― 小山さんにお尋ねします。前作と演技で違った点はありますか?

小山さん 基本的には無いですが、やっぱり期待感を持って臨めた分、楽しさが倍増しました。僕はドンパチや派手なアクションも好きですけど、こういう何気ない日常の幸せを再認識するのも人間の感動の原点ですからね。刺激ばっかり追い求めると、刺激に飽きて慣れてしまって人間がロボットみたいになります。目の前の何でもないところに幸せがあると気付くことは一番大事なことですから、それを改めて感じさせていただけて何よりです。

2010年の“孤独のグルメ”

―― 2010年、召し上がっておいしかったものは何でしたか?

小山さん 最近、あるところに揚げたての天ぷらを出してくれる立ち食いそば屋さんを発見して、感動しましたね。衣ばっかりの天ぷらは嫌ですから(笑)

久住先生 僕は三鷹生まれ育ちなんですが、そこに古くからあった、何十年もやっている江口っていうラーメン屋があって、それが今年の1月に閉店したんですよ。それは子どものころから食べていて、最後に食べたらやっぱりおいしかったですね。閉店で本当に悲しかった。昨日ももう1件、47年くらいやってた三鷹のクラウンっていう喫茶店が閉店して、そこで最後に食べた田舎カレーもおいしかった。両方ともすごいおいしいっていうものじゃないんですけど、子どものころから食べてるんでおいしいんですよ。他では食べられない味っていうかね。

―― 最後に、ファンへのメッセージをお聞かせください。

小山さん 人の心を幸せにしてくれる温かいお話です。その温かさを感じていただいて、誰かにそれをぜひ伝えていただきたいなと思います。

久住先生 僕がこのマンガを描いたのって阪神大震災のころなんですよ。だからすごい昔なんですが、おかげさまで今でも売れたりしてて、大事にしてもらってると思ってるんですよ。そういう感じが声の方にも出ているような気がするんですね。だから、落語でも聴くように聴いて欲しいというか、楽しみとして、夜寝る前に電気を消して聴いたりすると、いい気持ちで寝れるんじゃないですかね。電気消したのにおなか空いちゃうかもしれないけど(笑)

―― ありがとうございました。


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