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あの人気シリーズが遂に完結へ――「東のエデン 劇場版II Paradise Lost」完成披露試写

話題のアニメ「東のエデン」の完結編となる「東のエデン 劇場版II Paradise Lost」の完成披露試写が開催され、江口拓也さんと神山健治監督が登壇した。

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 フジテレビ、ノイタミナ枠にて放送された人気アニメ「東のエデン」。その劇場版第2作となる「東のエデン 劇場版II Paradise Lost」の完成披露試写が3月4日、テアトル新宿で開催された。劇場版第1作目の「東のエデン 劇場版I The King of Eden」を経てようやくの完結ということで期待が高まり、会場は超満員となった。

 上映直後の熱気冷めやらぬうちに大杉智役を演じた江口拓也さんと、本シリーズの原作&監督を務めた神山健治さんによる舞台挨拶が行われると、観客たちは熱心に聞き入っていた。

江口さん(左)と神山監督

制作時の苦労

 舞台挨拶は神山監督が「『劇場版I』の時よりは少し余裕を持って(制作が)終わってますので、1年間駆け抜けてきた緊張から解き放たれています。テレビ版と劇場版を続けて手がけるのは初めてで、想像を絶するくらい大変でした。自分でもよく倒れなかったなと思うくらいです。2009年の記憶がほとんど無いにも関わらず、体感としての2009年は2年間くらいあったような感じですね」と、制作時の苦労を告白するところから始まる。


みんなの成長物語

 「作中の登場人物たちは今まで1年間一緒に活躍してきた仲間なので、最後に一人ひとりに見せ場を用意したいという思いがあった」と監督が語るだけあって、完結編となる本作では川原元幸さん演じる平澤一臣がMr.OUTSIDEに迫ったり、田谷隼さん演じる春日晴男と檜山修之さん演じる板津豊が一緒に行動したり、劇場版Iに比べてそれぞれのキャラクターが活躍している。

 もちろん、早見沙織さんが演じる森美咲も例外ではない。木村良平さん演じる滝沢朗と見せつけたキスシーンについて、神山監督は「咲ちゃんはニートという扱いではなかったのですが、他のキャラクターと同じように、この時代に翻弄されている22歳の女の子でした。今までずっと受身だった咲ちゃんが滝沢を追いかけ、手を伸ばして捕まえるっていう、咲ちゃんの成長物語でもあったんです」と述べた。

恋に敗れた大杉の今後は?

 見事に失恋した大杉は今後どうなるのか! と江口さんが尋ねると、監督は「実は、劇場版IIの段階で(大杉に)新しい彼女ができそうだというシナリオを書きかけたんです。でも、やっぱり大杉君は一人にしようと。そうでないと咲ちゃんを迎えに行く時に変なんですね。僕はどのキャラクターも好きだし、脚本を書く時に演じている方の顔が浮かんじゃうんです。みんなに幸せな気持ちになってもらいたいと思って、ついサービス精神で筆を走らせたんですけど、今回だけは心を鬼にしました」と答える。それだけの葛藤があったのならと、江口さんも納得の様子だ。

 最後は監督が当日集まったファンへ感謝の気持ちを伝えて、舞台挨拶は終了した。「劇場版IIに関しては延期などもありましたがすごい反響をいただきました。我々スタッフも一日でも早くお届けできるよう、年末年始も無く制作に臨み、ようやくみなさんのお目にかかれる状態まで持って来れました。劇場版IIの、一番最初の目撃者になっていただけたことを、本当に感謝しております」(神山監督)


 当日は他にもMr.OUTSIDEの正体、玉川紗己子さん演じるJuizについて、そしてエンディングなどについても語られたが、それらはぜひ劇場で見届けていただきたい。東のエデン 劇場版II Paradise Lostはテアトル新宿、シネマ豊洲ほかにて大ヒット上映中。



(C)東のエデン製作委員会


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