累計90万本突破のあのシリーズに続編が登場――ドラマCD「英雄伝説 空の軌跡」アフレコインタビュー
ドラマCD「英雄伝説 空の軌跡」に待望の新作が登場する。神田朱未さん、斎賀みつきさん、今野宏美さん、近藤孝行さん、塩山由佳さん、鹿野優以さん、雪野五月さん、草尾毅さんにお話を聞いてみた。
シリーズ累計販売本数90万本突破の人気RPGシリーズ、「英雄伝説 空の軌跡」のドラマCD最新作が2本同時にリリースされる。今回リリースされるのは、結社「身喰らう蛇」側からの視点で物語を振り返る「ウロボロス・レポート」と、「英雄伝説 空の軌跡 the 3rd」後の物語を描く「AC(アドバンスド・チャプター)」の2本。いずれも税込3,150円で、3月27日にリリースされた。
早速、エステル・ブライト役の神田朱未さん、ヨシュア・ブライト役の斎賀みつきさん、ティータ・ラッセル役の今野宏美さん、アガット・クロスナー役の近藤孝行さん、シェラザード・ハーヴェイ役の塩山由佳さん、アイナ・ホールデン役の鹿野優以さん、エリカ・ラッセル役の雪野五月さん、ダン・ラッセル役の草尾毅さんにお話をうかがった。
キャラクター間の関係性もしっかりと描かれている
―― 収録を終えて、ご自身が演じられた役への感想をお願いします。
神田さん 今回初めてエステルとヨシュアがティータの家族と会えて、「こういうことをやってたのね」っていう感じでみなさんの関係性を見ることができて楽しかったです。エステルとヨシュアの関係は1つの山場を越えた後で、改めて愛と絆を確認する――今言ってて恥ずかしくなっっちゃったんですけど(笑)、そういう関係性を見ることができて、温かくなる収録だったと思います。
斎賀さん 今回はティータの家族に焦点を当てているお話ながらも、お話が一通り終わった後、それぞれのキャラクターがどういう風になっているのかも描かれているという盛り沢山の内容だったと思います。ヨシュア的にはエステルを中心に世界があって、ティータと話す機会がなかなか無かったので、きちんとティータの家族と絡むことでまた彼にとって新しい感情の扉を開いたんじゃないかと。本当に(ティータは)素敵で素晴らしいお母さんをお持ちだなぁと思いました。雪野さんに完敗です。
今野さん 前回のティータ編に引き続き、お父さんとお母さんと一緒に出演することができてすごく嬉しいです。でも、今回はおじいちゃんが居なかったので、次回はまたおじいちゃんを含めて家族話をしていきたいなと思います。
近藤さん 今回はずいぶん久しぶりにシェラザードさんとかと絡めましたし、アイナさんっていう新キャラとも絡めて、非常に楽しかったです。個人的には、ティータとのちょっと小っ恥ずかしい儀式のようなものが強く印象に残っております。
草尾さん 前回よりもさらに空の軌跡の世界観が詳しく分かって来ました。僕らティータファミリーがこの作品でどんなポジションを演じていけばいいのかがより強く分かったので、また次回もご期待ください(笑)。
雪野さん ドラマCD6作品目の初登場の回から、まだ2作品しか出てない割には消費エネルギーがすごいです(笑)。エリカは本当にティータが可愛くて可愛くてしょうがないんですね。今野ちゃんのセリフを聴いて、癒される気持ちが沸々と湧き上がっている時にエリカが出てきてくれるので、愛情たっぷりにやらせていただきました。それと同時に、アガットに対して、エリカとしては忌々しいと思っていますが、演じている私としては会話のやり取りが売り言葉に買い言葉って感じで、すごく楽しいです。気持ちのいいところに返してもらえるので、またこんな楽しい会話ができたらいいなぁって思ってます。
塩山さん 実はこの7作目・8作目で初めて他の役の方とセリフを交わすことができたので、自分の役の名前を呼ばれることの嬉しさをすごく感じました。特にこの8枚目はやっと酔っ払いのシーンが出てきて、絡みまくって酒癖の悪いところを出しながらも面倒見のいいお姉さんが出せたらいいなと思って、とても楽しくやらせていただきました。ヨシュアとエステルとか、アガットとティータとか甘酸っぱい恋愛模様があったので、ちょっと羨ましかったです。私も誰かと恋をしないと、と思いました(笑)
鹿野さん 今回初参加で、長く続いているシリーズにこうやって参加させていただくことができて、すごい嬉しかったです。ちょうど話が一段落してからのストーリだったので、また今度出たいなっていう希望と、アイナとシェラザードの話をやりたいなって思いました。
演じてみて感じた、各キャラクターの魅力
―― 演じられたキャラクターの魅力と、どのような点をポイントに演じたか教えてください。
神田さん エステルの魅力は、どんな時でも割と「自分!」みたいなところです(笑)。ティータと話す時はティータの目線まで一緒に降りていって話すみたいな、そういうところが可愛らしいなと思います。今回も、その場に行ったらその場の空気に委ねつつも自分はマイペースに進む、そういう位置付けをキープできたらいいなと思って演じました。
斎賀さん 基本的にヨシュアは後ろ向きな性格の子なんですけれども、今回のドラマCDはいろんな事件などを乗り越えた後っていうこともありまして、割と穏やかな気持ちで臨ませていただいています。しかしいろいろ思うことはあるようで、周りの方々に助けていただいて一つ成長した感じだと思います。元々は性格の優しい子なので、ティータとかに対しては柔らかい気持ちで接してみたつもりです。戦士としての彼と、人間としての彼と、子どもと接する彼――いろんな面を出せていたらいいなぁと思います。
今野さん ティータは基本的に好きな人が沢山居て、今回もお父さん、お母さん、アガットさん、エステルお姉ちゃん、ヨシュアお兄ちゃん、みんなが大好きで、みんなにすごく愛されて大事にされているところが彼女の魅力だと思っています。でも、その中で今回はなるべくアガットさんが一番に来るよう頑張りました。
近藤さん 重剣のアガットという厳つい異名で居ながらも、苦労人というか痛い目を毎回見ているような気がします。今回の見どころとしては、よりツンデレ色が強まっているところでしょうか(笑)
草尾さん 家族を後方支援っていうか縁の下の力持ち的に支えていて、家事全般もこなすところがダンの魅力じゃないかと思います。いつか危機的な状況に陥った時、本当はこんなすごいことも出来るんだなっていう見せ場もあったら嬉しいです。
雪野さん エリカさんの魅力はものすごいエネルギッシュで、歩く核弾頭、歩く波動砲みたいなイメージで演じさせてもらってます。今回のCDでのポイントは、エリカさんが仕掛けたトラップに何人かが引っかかってくれているので、その辺りを聴いてもらいたいと思います。
塩山さん 愛すべき酔っ払いっていうのがシェラザードの一番の魅力なのかなと思っています。資料に結構苦労して生きてきたとあったので、その深さみたいなものが、はちゃめちゃな酔っぱらいの中から滲み出ればいいなと思って頑張りました。
鹿野さん アイナは今回初参加なんですけど、すごくお酒に強いっていうことがシーンの中に出てくるんです。みんなが酔っぱらっていく中にも一人だけ割と平気だったりして、みんなをちゃんとサポートするお姉さんみたいなところが魅力的です。今回の聴きどころは、すごい賑やかなシーンに入らせていただいたので、その雰囲気を聴いていただけたら嬉しいなって思います。
―― 最後に、ファンへのメッセージをどうぞ。
斎賀さん 2006年の1枚目からずっとやらせていただいてますが、毎回新しい発見があります。それぞれがとっても面白い物語になっていて、絶対に聴いて損は無い物語になっていると思いますし、それが空の軌跡をさらに骨太にしていると思いますので、これから先もキャラクターたちと付き合っていけるよう、応援をお願いします。
神田さん 今回は、次の冒険に行くひとつ前のほんわかしたお話です。空の軌跡シリーズはほんわかしたお話やシリアスなお話の中にも必ずテーマとなるような、みんなが心の真ん中に置けるような言葉があるから、みんながずっと聴きたいと感じてくださるんだと思います。今回もそれが入っていますので、みなさんにそれを感じ取っていただき、また次の冒険に行く準備をしていただけたらと思います。
―― ありがとうございました。
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