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コンピュータエンターテインメント協会は6月4日、「違法複製ゲームソフトの使用実態調査報告書」を発表した。
この調査は、同協会が東京大学大学院情報学環の馬場章研究室に依頼し実施したもの。PSPおよびニンテンドーDSについて、国内累計売上数トップ20のタイトルがどの程度違法ダウンロードサイトにアップロードされているかを調査。そのうえで、各サイト内のアクセスカウンター数をもとに、違法ダウンロードによる被害額を推計している。
調査結果によると、各トップ20タイトルのうち、もっともダウンロードされているのがニンテンドーDS用では「ポケットモンスター プラチナ」、PSP用では「ファンシースターポータブル2」となっており、合計のダウンロード被害額はそれぞれニンテンドーDS用が約865億円、PSP用が11874億円となっている。
また、調査報告書ではこの数字からカウンター設置サイトと未設置サイトの比率やトップ20タイトルの国内売上シェアをもとに全ダウンロード被害額を推計しており、ニンテンドーDS用が約1兆3811億円、PSP用が約1兆3811億円になるという。また、日本語版に関する被害額についてはニンテンドーDS用が約3028億円、PSP用が6045億円になるという。
なお、調査報告書については、その全文(PDFファイル)が同協会のサイトで公開されている。
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