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「E3 2010」まとめてみました(前編)これだけ読めば大丈夫!?(2/2 ページ)

ロサンゼルスで開催された世界最大のゲームExpoを振り返る前後編。先駆けて行われた各カンファレンスから当日の会場の様子も俯瞰する。

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1:年末に向けてのラインアップ

  • 「Call of Duty: Black Ops」:発売日は2010年11月9日。ここでは、2010年から2012年までの3年間にわたり「Call of Duty」シリーズのアドオンおよびマップパック(つまりはダウンロードコンテンツのこと)は、Xbox 360の独占先行となると発表があった。つまりは、PS3ユーザーよりもXbox 360ユーザーが先にダウンロードコンテンツをゲットすることができる、という契約をマイクロソフトがActivisionと結んだのだ。ハードコアユーザーがプラットフォームとしてXbox 360を選ぶ理由がまた増えたということであろうか

  • 「Metal Gear Solid Rising」:発売日未定。コナミの小島秀夫監督が登場したが、プロデューサー松山重信氏が小島監督にバトンタッチされ同タイトルの説明をしたのだが、“斬奪”のキーワードをもとに「切れる」「奪える」をトレーラー上で訴えた。スイカを刀で切って映像を締めくくるところなどが、いつもの小島プロダクション風な粋な演出であった

  • 「Gears of War 3」:発売日は9月14日。こちらもおなじみCliff Bleszinski氏が登場。4人によるマルチプレイヤーデモを行った
  • 「Fable 3」:10月26日発売。おなじみPeter Molyneux氏があらわれてXbox360のみで味わえるRPGの3作目の魅力を語った
  • 「Codename:Kingdoms」:発売日未定。Cryteck社開発タイトル
  • 「Halo: Reach」:9月14日発売。Bungie社は先ごろActivisionとの10年間独占配給契約を結んでいるため、これがマイクロソフトとの最後のプロジェクト(少なくとも向こう10年は)になるのでは? と思われる

2:Kinect for Xbox 360

 長い間Project Natalと称されてきたものであるが、正式な製品名として「Kinect」(Kinetic<肉体>とConnect<接続>の組み合わせ用語のようである)。発売は2010年11月4日。価格は発表しなかったが、150ドル前後になるのではないかとその後うわさされている。

 音声認識の部分では、オーダーをする前に「Xbox」と言う決まりのようで、日本語での「えっくすぼっくす」が必ずしも認識可能かどうかは未知数だ。

  • 「ビデオチャット機能」

 また、Xbox 360ユーザーのみならず、PCユーザーともMSN(Windows Live Messenger)のビデオチャット機能を使ってコミュニケーションをとることができる。一緒にビデオ、ニュースなどを見ながら話をすることができるのだ。ハードコアユーザーのみでなく、ライトユーザーがテレビを使って遠くに住む家族などとコミュニケーションをとることができる、というマイクロソフトのすそ野広げなのだ。会場では若い女性が遠くに住む双子の姉妹とビデオを共有するデモが行われた。

 また、ここでXbox 360だけでなく、Windows Phone7でXbox LIVEが搭載されると発表していたのも聞き逃してはいけない。携帯電話もコンテンツ供給ハードとして加わるということなのだろう。

  • ESPNとの提携

 Kinectを使ったXbox LIVEの更なる強化として、ESPNとの提携を発表した。メジャーリーグのみならず、大学リーグも含めた3500以上のライブ番組をオンデマンドで提供してくれるとのこと。日本ではあまりなじみのないESPNであるが正式名称「Entertainment and Sports Programming Network」で、毎日スポーツだけ流しているテレビチャンネルである。会場ではSC(Sports Center)の有名なキャスター(Josh Elliot氏とTrey Wingo氏)が登場してKinectを使ったデモなどを行って会場を沸かせていた。

 なお、日本でのサービスは不明だが、ゴールドメンバーは追加料金なしで楽しめるとのことだった。

Kinectのソフトラインアップ

 Kinectのローンチタイトルは15タイトルとの発表があった。いずれも詳細な発売日、価格等は発表されなかった。Kinectのバンドル版が予想される。

  • 「Kinectimals」:タイガー、ライオンなど動物シミュレーション。「nintendogs」の野生動物版という印象。コントローラーなしでこれらの動物を撫でてかわいがったり、ジャンプや転がるなどの動作を自分の身体を使って動きを教えることができるなど、今までにはない遊び方も紹介された。
  • 「Kinect Sports」:ハードル競走、卓球、ボクシング、ボウリング、サッカー、ビーチバレーなどが収録されており、画面分割で家族や友達とその場で競争することができる。
  • 「Kinect Joy Ride」:Xbox LIVEで去年ローンチされるはずだったタイトル。遅れていた理由はKinect対応だったのだ。ハンドルを持つように両手を動かすことでプレイする。
  • 「Kinect Adventures!」:身体を使いマークを触って点数を稼ぐJump for Speedや、ボートに乗り込んでうまく方向を操作し、ジャンプでポイントを稼ぐ急流下りなど、気軽に遊べるライトユーザー向けゲーム。
  • 「Your Shape: Fitness Evolved」:こちらはKinect版Wii Fitとも言えるUbisoftのタイトル。カメラ側がユーザーの身体を認識して体型(ウエストなど)を計測する。フィットネスやヨガ、太極拳などをプレイしつつ、トレーナーがついて動きを指示してくれる。
  • 「Dance Central」:パブリッシャーはMTV Games。元祖「Guitar Hero」、「Rock Band」などで知られるHarmonixが開発した。音楽に合わせてダンスをするだけでなく、トレーナーがついて各ダンスについて細かくレッスンしてくれる。Lady Gagaなどの有名楽曲が30曲以上収録される予定。

 その他、来年以降の発売となる「Star Wars」シリーズの版権を使ったタイトルが紹介された。フォースを巧みに使い、ライトセイバーでダースベーダーと闘うデモは圧巻であった。



3:Xbox 360の薄型モデル

 250GBのHDD付きで、発表後即日発売。会場にいる人に1人1台プレゼント! とアナウンスされ会場が沸いた。日本までは送られてこないだろうと思っていたが、記者宛に先週届いていたので驚いた。噂されたNatalいやKinect同梱の薄型Xbox 360は11月までお預けのようだ。

 任天堂、ソニーのプレスカンファレンスの模様は後編で!


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