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「わたしのファミカセ展」を、海外のクリエイターが本当にゲーム化!?日々是遊戯

以前この連載でも紹介したイベント「わたしのファミカセ展」にインスパイアされたゲーム化コンテストが、海外のインディーズゲームコミュニティ「TIGSource」で行われています。

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まさか「neco touch」で遊べる日がこようとは……

 様々な分野のクリエイターが集まり、それぞれが思い描く「夢のファミカセ」をデザイン・展示する「わたしのファミカセ展」。吉祥寺のセレクトショップ「METEOR」が毎年開催しているイベントで、この連載でも二度ほど取材させていただいています。

 そんな「わたしのファミカセ展」にインスパイアされた海外のクリエイターたちが、本来は存在しないはずの「夢のファミカセ」を本当にゲーム化してしまいました。インディーズゲームコミュニティ「TIGSource」の主導ではじまったこの企画、現在までに60タイトル以上の「夢のファミカセ」がエントリーされており、実際にPCやブラウザから遊んでみることが可能となっています。

 元々は「架空のカートリッジを作って、その内容を想像して楽しもう」というコンセプトからスタートした「わたしのファミカセ展」。警戒心の強い野良猫にどこまで近づけるかを競う「neco touch」や、思わず脳がブッ飛ぶ新感覚シューティング「脳トビ」など、中には「どんなゲームだよ!」と思わずツッコみたくなるような作品も多かったのですが、果たして海外のクリエイターが、あのカートリッジをどのように解釈し、ゲームに落とし込んだのか――。そのあたりに思いを馳せながら遊ぶとより楽しめるのではないかと思います。

 ちなみに「わたしのファミカセ展」を主催するMETEORの坂上聡之氏にお話をうかがったところ、実は以前TIGSource側からメールで打診はいただいていたものの、そのときは「『ファミ展』の本質は、観る人が想像をして、それぞれがイメージするゲームを楽しむもの」であり、想像のままで留めておくのが良いのではと「こちらからはゲーム化は希望しません」と返答していた。しかし、その後しばらく音沙汰がないと思ったら「いつのまにかコンペが始まっていた(笑)」のだそう。このあたりの強引さは、いかにもインディーズゲームコミュニティといった感じですよね。

 とはいえ実際に多くの作品がゲーム化されているのを見て、坂上氏も「必ずしも元となったグラフィックやストーリーを考えた方々のイメージ通りにはなっていないと思うのですが、制限を設けなかった事で、プログラマーの自由な製作が行われ、これはこれで一つの結果として、楽しませていただきました」と驚いたのだそうです。

 ファミコン好きの思いが海を越えて、はるか海外で形になったと思うと、ちょっと感慨深いものがありますね。各エントリー作品は、公式サイト「A Game By Its Cover」にて無料でプレイ可能となっていますので、興味がある方はぜひ遊んでみてください。

個人的にも遊んでみたかった「neco touch」が本当にゲーム化。元々の説明文とはちょっと違う内容になっていますが、これはこれでアリ!

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