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鉄騎大戦,TGS会場で早速プレイ! |
2003年9月27日
40以上のスイッチが配置された専用コントローラでVT(バーティカルタンク)を操縦……Xboxの人気タイトル「鉄騎」。
発売前から約束していたオンライン対応版「鉄騎大戦」をゲームショウに出展。
本来なら2カ月間にわたるキャンペーンモードで,2軍に分かれての海市島争奪戦が展開されるわけだが,今回は5対5の通信対戦,というところにスポットを当てた,稲葉プロデューサーいわく「プチ鉄騎大戦」ともいうべき対戦オンリーのバージョンが用意された。
ちなみにこれらは,会場の関係により,Xbox Liveではなくシステムリンクを利用した通信対戦となっている。
設置されたブースはカプコンブースに海市島評議会(HSD)側に5台,MSブースに環太平洋機構(RPF)側に5台の計10台。
それぞれのブースには,5.1chスピーカーを内蔵した開閉式のコックピットが用意された。
さらにMS側には,鉄騎初心者向けの練習コーナーもある様子。ライカミング・ディフェンス・システムズ社がご贔屓の記者は,カプコンブースにて出撃を試みた。
しかし,背後から先行部隊の起動画面を見ていると,画面に映し出されたOSには,コマツ・ディフェンス・システムズ社のロゴが……!!
どうやら今回のバージョンでは,両軍ともに筐体の左から順にディサイダー3騎,ファルシオン1騎,ボルテクス1騎という構成で統一されていた様子。
明日プレイするユーザーは,自分がどの機体に当たるのか,確認しておくといいだろう。
記者はビジネスディに2回並んで,ディサイダーとファルシオンに搭乗。全員のエントリーを待つ画面では,参加者によるボイスチャットが可能。
おそらく,製品版ではここで条件などを相談するのだろう。
総勢10名の,両軍の声が入り混じる。なお,「鉄騎大戦」は今年ロスで開催されたE3にもプレイアブルが出展された。
索敵要素や機体性能の再調整,サブモニターのクローズアップなどについては同様なので,気になる人は参照してほしい(E3の「鉄騎大戦」レポートはこちら)。
対戦ルールはVT撃破によってポイントを0にするか,拠点占領によって勝利,というもののようだ。
同時に,この拠点はVTの出現場所となっており,出撃時には健在の拠点を選択する形式。
つまり,拠点が近くなると敵の出現地帯が近くなるので,敵機がどんどん出現するという仕組み。
ただし,敵の接近を許してしまうと,起動の最中に攻撃されて……なんて事態も。拠点をめぐる戦略は,本作で重要な意味を持つことになりそうだ。
今回,最も大きな変化を感じたのは,タイムラグの問題だ。E3では敵の弾を見てスライドステップで回避,というのは至難の業だったが,今回はそれも解消。
「鉄騎」と同様のレスポンス……とはいかないが,ディサイダーの滑空砲が見えて回避動作を行えば,少し動作は重たげだが,しっかりと回避してくれる。
これなら対戦は問題なさそうだ。もちろん,これは会場内でのシステムリンクゆえの環境なので,実際のXbox Liveではどれくらいの遅延になるかはわからないが,楽しみなところだ。
そしてもうひとつ,ギアの「5速」が大きく進化!
これまでは単なるトップギアだったが,今作ではギアを5速に入れると,「キューン」と甲高いモーター音とともに足音が消え,時速160キロを超える超高速移動モードに!外から見ると,まるでローラーダッシュかホバー走行ともいうべき前傾姿勢でVTが疾走している。
ただし,通常ギアと同様,スピードが出てからでないと加速力は低い。
ちなみに,音声通信については,チューナーダイヤルでパイロットを指定し,通信ボタン1で通信,相手が通信ボタン3で応答すれば通信が可能という形式……らしいのだが,ほかのプレイヤーに通信を試みるが,会場の騒音や同胞が通信システムに気づかないなどの問題により確認できなかった。
これらシステム要素を踏まえた上でプレイした感想としては,やはり面白い!
の一言につきる。互いの攻撃をかわすために,同じ方向に走りながらの射撃戦が始まったかと思うと,ロックオンをはずして手動で予測射撃を始めたり,距離を縮めたり,速度を上げたり……さまざまな戦術のやりとりになってゆく。
そして最後は,ファルシオンの機動性を活かしてディサイダーの正面を取り,必殺のアサルトライフル連射で決着。
しかしその戦闘で孤立してしまい,敵の部隊ににハチの巣にされてしまう……コントローラを通じての戦場のリアリティ,対人戦ゆえの戦術の応酬など,さまざまな魅力が「鉄騎大戦」には詰まっている。
また,ブースに流れるムービーからは,BGMを好きなCDからインストールして選べたり,エンブレムやカラーリング,迷彩パターンなどを自由に設定できるなどの要素が期待される映像も流れていた。
そして最後に,会場に行ってMS側に並ぶか,カプコン側に並ぶか悩んでいる人に情報。
記者がプレイしたときには,どちらのブースでもプレイ後にグッズをもらえたのだが,マイクロソフトはその他出展タイトルと同様の「鉄騎大戦」連結型ストラップ。
そしてカプコンでは「カプコン」「鉄騎大戦」のロゴが入ったコンパス付き懐中電灯キーホルダー……。キミの中で軍配が上がる支給品はどっち?
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