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E3 2011に行ってきた(前編)――復習してみるマイクロソフトくねくねハニィの「最近どうよ?」(その41)(3/3 ページ)

6月第2週に米国ロサンゼルスLAコンベンションセンターで行われた世界最大のゲームビジネスショー「E3 2011」に行ってきた! 新ハードとそれに伴うタイトルの発表ラッシュを総括してみますのでよろしこ。

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プラットフォーマーカンファレンス!

Microsoft

 ちょっと前にXbox 360-2なの? とか720?(笑)の発表があるとかないとか噂されたMicrosoftだけど、Kinect一色って感じでしたね。好調を極めるKinectは向かうところ敵なしって感じだね。

 「Xbox 360 E3 11 Media Briefing」という名前でExpo開幕前日2011年6月6日午前中にロサンゼルス市内の南カリフォルニア大学(USC)のGalen Centerで行われました。「Call of Duty: Modern Warfare 3」が満を持して11月8日に発売されるとのアナウンスとともに開始!

1.今後発売予定のタイトル群

  • 「Call of Duty 3: Modern Warfare 3」(Activision/2011年11月8日発売予定)
  • 「Tomb Raider」(スクウェア・エニックス/2012年発売予定)

 さて、Kinect対応タイトルのラッシュ。早速、EA SportsのPeter Moore氏が登場。「Madden」、「FIFA」、「PGA Tour」シリーズの最新作がKinect対応ということが発表されました。ちなみにこのPeter Moore氏、過去にはMicrosoftのXbox事業部の重役だったんだよね。出てきてすぐに「なんか違和感ないなぁ、ココ」ってコメントが爆笑を呼んでました。

  • 「Mass Effect 3」(EA/2012年3月6日発売予定)
  • 「Ghost Recon: Future Soldier」(Ubisoft/2011年年末発売予定)
  • 「Forza MotorSport 4」(Microsoft/2011年10月発売予定):プロモーション・ビデオが公開。Kinect初対応で、エアハンドルでのプレイが実現
  • 「Minecraft」(2011年冬発売予定):MinecraftがKinect対応で今冬に発売されるとの発表
  • 「Disneyland Adventures」(2011年年末発売予定):Disneylandに行ってアトラクションに乗る感覚を家庭で味わえるKinect専用のデモが、実際に子供のプレイヤーを使って行われた
  • 「Kinect Star Wars」(2011年年末発売予定):昨年のE3でデモが行われたこのタイトル、ようやく発売の見込み
  • 「Sesame Street: Once Upon a Monster」(2011年10月26日発売予定):北米では子供のころから慣れ親しんでいるセサミストリートキャラクターがナビゲーションするエデュテインメントソフト
  • 「Kinect Sports: Season 2」
  • 「Dance Central 2」:ホリデーシーズンにKinect 看板タイトルの続編が発売されるとのこと。シングルプレイに加えて2人並んでプレイできるように

 Kinectと言えば、体感ゲーム向けと考えられることが多いけど、今回の大きなテーマとしては「音声認識」機能の再確認をされた印象を受けました。「Mass Effect 3」では音声を使ってストーリーを進めて行くという新しいフィーチャーが紹介されていたけど、ホントに大丈夫? って思ったら、プレイデモを見て納得♪ ダイアログボックスに現れる3つの選択肢から選ぶという日本式アドベンチャーシステムだったのだ! つまり、発音が若干認識しにくくても、それら3つからの選択なので認識する側も当たりがつけやすい訳だよね。ハニィは日本がお得意のアドベンチャーも音声認識使って展開できると良いなぁと思っちゃいました。

 Kinectタイトルだけではなく、Microsoftの大型フランチャイズの発表もありました。

  • 「Gears of War 3」(Microsoft/2011年9月20日発売予定):Epic GamesのCliff Bleszinski氏と今は俳優業の方が盛んなのIce T氏が登場。「Gears of War 3」の実演プレイで盛り上がった
  • 「Halo: Combat Evolved Anniversary」(Microsoft/発売日:2011年11月15日):初代「Halo」のHDリマスター。マルチプレイでは初代「Halo」から「Halo3」のマップの中から人気の7マップが収録
  • 「Halo 4」(Microsoft/2012年発売予定):カンファレンスの最後に発表! 新たな3部作の幕開けとなる「Halo 4」が2012年にいよいよ発売。

2.Xbox Live機能強化

  • ダッシュボードのKinect フル対応

 Xbox Liveの大きな発表がいくつかありました。ユーザーインタフェース、つまりダッシュボードがフルでKinect対応になる。つまりジェスチャーや音声だけでXbox 360がパーフェクトにコントロールできるようになる(今秋)とな。

  • KinectでBing検索!

 また、Microsoftの検索エンジン「bing」がKinectの音声認識を使って利用できるって言ってました! 1000万曲を超える楽曲、もちろんゲームタイトル、動画などなどあらゆるコンテンツを音声やジェスチャーを使って検索できるというツワモノです。が! こちらの日本語対応は2012年6月とな……ううう、日本は1年待たんといかんのか。

  • Xbox Live TV:360でテレビが見れちゃう♪

 また、Xbox Live TVの発表も!アメリカだけでなく、フランスのCanal+やオーストラリアのFoxtel、イギリスのSkyTVなどとの提携が決まり、今秋スタート! って日本は?

  • Kinect Fun Labs

 また、Xbox 360 Kinect 用のツール的アプリを束ねた「Kinect Fun Labs」を発表してた。紹介されてたのは「Kinect Me」。これはハニィも感動したんだけど、自分の顔と来ている服装をキャプチャーして、くりそつなアバターを自動生成くれるもの。デモで出てきた女性のアバターはホントにくりそつでしたよ〜っ!

 もうひとつデモがあった「Build a Buddy」は、ぬいぐるみなどをKinectでキャプチャーして、それに自分の動きと声で演技を加えて画像を編集できるツール。お子ちゃまにぬいぐるみからのメッセージ! などの演出が期待できるよね。

3.Microsoftまとめ

 プレゼンがうまい! ……の一言!! 新しいハードの発表をした任天堂やソニーと比べると見劣りするかなぁと予期して出かけたんですけど、いやぁ、さすがアメリカの会社とハニィは思いましたね。最後に「Halo 4」の発表をするところも憎いすねぇ。

 ハードコア向けのXbox 360という印象を、このKinectが大きく変えてしまったという印象もプレゼンから伺えました。例えば、「Disneyland Adventures」のデモでは小さな子供が実際に楽しんでプレイしてみせたり、「Kinect Me」では女性が簡単にダッシュボードのアバターを作る様子をデモとして見せたり、こういう演出の細かさがKinectの成功の裏にあるんだなと思ったりしましたよ。

 かと思うと、「Halo 4」、「Gears of War 3」などなどハードコア向けのタイトルはとことんハードコアに向けてデモやプレゼンを行う当たり、さすがマーケティングには長けているなぁと感心しました。

 KinectはWiiの二番煎じという人がいましたけど、いや、消えて行った「Wii Speak」までも含んでいるということをハニィは忘れていました! 音声認識! Kinectの可能性は体感のみならず、音声を使ったゲームコンテンツの広がりってことも期待されるってことだよね。

 概して、機能的にはものすごいことになってきたXbox Liveですけど、もう少し日本でのホンキの展開をお願いしたいところなんですが、インストールベースとの兼ね合いや権利の問題などでしょうがないんでしょうか?

 下馬評では、他のプラットフォーマーに比べて「新しい発表がほとんどない」と言われたこのカンファレンスだけど、非常にまとまった魅力的でコンパクトな発表会だったなと評価しているハニィです。ひとつだけ文句を言うとしたら、2008年「おざぶ+お水」→2010年「お水」→2011年「何もなし」。お水くらい出してほしかったなというどーでもいいクレーム(笑)。

 ちなみにハニィはこのカンファレンスの受付で忘れ物をして、Microsoftに多大なご迷惑をおかけしました……。感謝感激。きちんと手元に戻ってきました! ありがとうございます。

 「E3 2011に行ってきた」は「後編」に続きます。ソニーと任天堂のプレスカンファレンスと総括をしてみます。お楽しみにっ!

※ソフトウェアのタイトル、発売日は2011年6月末時点のものです。発売日は北米での発売日です。

くねくねハニィのプロフィール

1967年アメリカサウスダコタ生まれの日本人。

小学生からはゲームセンターに通いまくってやたら大きく育つ。

1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる。独特の語り口調ですが、もう慣れてくださいとしか言えません。言ってる中身は至極マジメなので。ちなみに「風来のシレン」が好物で、名前もそこから借用。なんだか公認してもらったそうです。

ハニィさんがE3 2011を総括してくれたのですが、いかんせん長すぎました。後編へどうぞ。


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