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情報処理学会、「情報処理技術遺産」「分散コンピュータ博物館遺産」計13件を認定

今回はコンピューターの歴史に名を残すマシン12台と、NTT技術史料館が遺産として認定されている。

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 情報処理学会は、2月28日にコンピューターおよび情報処理の発展史における貴重な成果や史料として、新たに「情報処理技術遺産」12件と「分散コンピュータ博物館遺産」1件を認定したことを発表した。

 「情報処理技術遺産」は、全国各地に残るコンピューターの発展にとって重要なコンピューター等を顕彰し、保存に役立てるためのもので、認定は2008年以来4回目となる。今回認定を受けた12台、東京大学に残る微分解析器(アナログコンピューター)の部品や、日立製作所初のデジタルコンピューター「HIPAC MK-1」、東芝のラップトップパソコン「T1100」などが認定されている。

 また、「分散コンピュータ博物館遺産」は今回新たに設けられたジャンルで、NTT技術史料館に展示されている同社の歴史的コンピューター展示エリアが認定されている。

 今回認定されたコンピューター等は以下の通りとなっている。

  • 「情報処理技術遺産」
認定遺産製造メーカー製造年
東京大学生産技術研究所微分解析機(トルク増幅機などの構成部品)東京大学生産技術研究所1953〜1955年
HIPAC MK-1日立製作所1957年
NEAC-1101日本電気1958年
MELCOM 1101三菱電機1963年頃
ASPET/71光学的文字読取装置東芝・電気試験所1971年
Busicom 141-PFビジコン1971年頃
NEACシステム100日本電気1974年
LSIパッケージMB11K搭載のMCCボード富士通1976年
オートテラーターミナルAT-20P沖電気工業1977年
神戸大学Lispマシン FAST LISP神戸大学工学部システム工学科1978〜1979年
大阪大学EVLISマシン大阪大学工学部応用物理学第一講座1979〜1982年
T1100東芝1985年
  • 「分散コンピュータ博物館遺産」
NTT技術史料館(NTTの歴史的なコンピュータの展示エリア)MUSASINO-1B,DIPS-11/45など,NTTが開発した歴史的なコンピューターを展示

情報処理学会「コンピュータ博物館」サイト内での、日立・HIPAC MK-1の紹介コーナー

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