映画「リアル・スティール」もリアルだったが、日本のリアル「リアル・スティール」はもっとリアルだった!!:戦うロボット(2/4 ページ)
2020年のアメリカでは、もはやボクサーとして闘うのは人間ではなく、高性能のロボットだった……という世界が描かれたのが映画「リアル・スティール」。2012年の日本には、そんな「リアル・スティール」の世界を体現するかのようなロボットが存在するんです。
キングでカイザーな伝説の数々
「キング(王様)とかカイザー(皇帝)とかちょっと大げさなんじゃないの?」と、日本の二足歩行ロボットシーンに詳しくないと思ってしまうかもしれません。でも、ちょっと待ってください。実はキングカイザーは1号機が2005年に制作され、2012年3月現在、全20体制作されている歴史あるロボットシリーズの総称で、数々のロボット競技会でも優勝経験のある由緒正しいロボットなのです(歴代キングカイザーの詳細は丸氏のホームページ、MARU Familyをご覧ください)。
それではここで、キングカイザー伝説を列記してみましょう。
2005年5月 「ロボファイト1」に初出場して初優勝した。
2005年7月 「KHR 1thアニバーサリー」で優勝した。
2006年8月 「ROBO-ONE J-class 7th」で優勝した。
2006年8月 2005年「ロボファイト1」の試合内容が、小説「すすめ!ロボットボーイ」(講談社 青い鳥文庫)のモデルとなった。
2006年9月 大阪ほんわかテレビ「仁鶴の話のネタ」で、"ROBO-ONE J-class 7th" に挑戦時のドキュメンタリーが放送された。
2006年9月 「第10回 ROBO-ONE」で優勝した。
2006年10月 NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」にテレビ出演した。
2007年2月 テーマソングCD「夢をつかめ - Get a Dream -」が制作された。
2007年3月 テレビ朝日「『ぷっ』すま」にテレビ出演した。
2007年4月 アメリカのロボット専門雑誌「ロボットマガジン」に掲載された。
2007年5月 ABCテレビ「きになるオセロ」にテレビ出演した。
2007年6月 韓国開催「ROBO-ONEアジアカップ」の日本代表となり出場した。
2007年11月 アメリカ、PBSテレビ「WIRED SCIENCE」にテレビ出演した。
2007年12月 「ROBO-ONE GRAND CHAMPIONSHIP」で優勝した。
2007年度 「ROBO-ONE GRAND PRIX」で優勝した。
2008年3月 「第13回 ROBO-ONE」で優勝し、「ROBO-ONE GRAND PRIX」「ROBO-ONE GRAND CHAMPIONSHIP」に続いて3本目のベルトを獲得し、ROBO-ONE界初の三冠王となった。
2008年5月 カナダ、TVO「A World of Wonders」にテレビ出演した。
2008年11月 NHK BS「熱中夜話」にテレビ出演した。
2009年4月 アメリカ、ヒューストン開催「The All-Earth EcoBot Challenge」に特別招待され、デモンストレーションと審査員を務めた。
2009年5月 「ROBO-ONE ENTERTAINMENT IN KONG KONG」に出演、香港の雑誌「NEXT」の表紙になり、特集が組まれた。
2009年11月 プロレスラー(人間)とプロレスの試合をした。
2007年の「第12回 ROBO-ONE」では、野球をテーマにデモンストレーションした。右の手の平にセンサーがあり、左手も球も見ている。1つのセンサーで、攻、守、走すべての動作に対応した点が高く評価された(映像は、Robots Dreamsの許可を得て紹介)。
2009年にプロレスラーの澤宗紀選手と対戦した模様。この前のロボットを相手にした闘いでキングカイザーはトラブルをかかえてしまい、歩行が難しい状態だったとのこと。ベストパフォーマンスとはいえなかったそうだが、丸氏いわく「澤選手の素晴らしいファイトに助けられました」
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