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大日本技研が原寸大スコープドッグのペーパークラフトをワンフェスに出展予定またでかいな

ワンダーフェスティバル2012[冬]において、マジカルマスケット砲の巨大ペーパークラフトを展示販売した大日本技研が、ワンダーフェスティバル2012[夏]において原寸大スコープドッグのペーパークラフトの展示を予定している!!

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巨大ペーパークラフト再び

 ワンダーフェスティバル2012[冬]において、アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」に登場したマジカルマスケット砲の巨大ペーパークラフトを展示、PDFデータ収録DVD-ROMを販売して度肝を抜いたのが銃器関連のガレージキットを中心に精力的に制作、販売を行っている大日本技研(以下、技研)だ。その技研が、7月29日に千葉県の幕張メッセで開催されるワンダーフェスティバル2012[夏]に向けて鋭意制作中なのが、アニメ「装甲騎兵ボトムズ」に登場する二足歩行型兵器、スコープドッグを原寸大で再現した、PDFクラフト第4弾「スコープドッグ1/1」である。

画像 大日本技研のPDFクラフト第4弾「スコープドッグ1/1」の左足。前に置かれているのは、タカラの1/24スケールプラモデルである

画像 ワンダーフェスティバル2012[冬]にて展示販売された、大日本技研謹製「魔法少女まどか☆マギカ」に登場したマジカルマスケット砲の巨大ペーパークラフト(販売されたのは、PDFデータ収録DVD-ROM)。後方の自動車と比べてもその巨大さが分かるというもの

画像 こちら大日本技研の田中氏が制作中しているCADのモデリングデータ。とりあえず、ワンダーフェスティバル2012[夏]では下半身とシートまでを制作して展示し、来年の冬に全身を完成させ展示販売する予定で作業は進行している

画像画像 ボール紙だけでも自立するがコックピットにパイロットが搭乗できるよう、パイロットの体重を支えるための脚立を利用したフレームが内部に仕込まれている。左がフレームで、右がモデリングデータとフレームを合成した画像だ

大日本技研 田中誠二氏にインタビューを敢行

 7月某日、「スコープドッグ1/1」ペーパークラフト制作のみならず、「装甲騎兵ボトムズ」の主人公が携帯していたアノ武器の制作でも多忙を極める、大日本技研 代表取締役 田中誠二氏に直撃インタビューを敢行した。

―― やはり、巨大ペーパークラフトはシリーズ化しなければならないという、使命感めいたものがあったのでしょうか? もしかして、巨大兵器はクセになりますか!?

田中氏 これまで作ってきたガレージキットガンは、ハンドガンサイズならまだしも、ライフルサイズになるといきなり製造コストが上がりますし、強度も確保できなくなります。そのため、サブマシンガンサイズまでしか作れなかったんですよ。この大きさの制約が、なんだか悔しくて……。そこで、塩ビパイプを芯にペーパークラフトでパーツを作る方式を考え出し、大きさの制約をなくすことに成功しました。まずアニメ「ストライクウィッチーズ」の九九式二号二型改13mm機関銃をこの方式で制作してみたのですが、これらがそこそこ好評だったので、調子に乗ってどこまで大きくできるかに挑戦したのがマジカルマスケット砲。さらに調子に乗ったのが、この「スコープドッグ1/1」です。マジカルマスケット砲の前に、マジカルマスケット銃を制作していますので、「スコープドッグ1/1」はPDFクラフトシリーズ第4弾になりますね。

―― いま「PDFクラフト」という言葉が出てきましたが、「ペーパークラフト」と「PDFクラフト」の違いはなんなんでしょうか?

田中氏 「PDFクラフト」は、骨格部分に紙以外の物も使いますし、販売するのは印刷した紙ではなく、印刷するためのデータが収録されたDVD-ROMです。そのため、「本来のペーパークラフトとはちょっと違うよ」という意味を込めて、PDFというファイルフォーマットを冠した名称を考えました。ついでに説明すると、「PDFクラフト」のデータは「型紙パート」と「組み立て説明パート」で構成されています。「型紙パート」は、各パーツの展開図をA3サイズに分割したもので、プリンターやコンビニコピー機でA3カラーで印刷します。これをテープで繋いで元の大きさ形に戻し、スプレー糊でボール紙に張り付ける。それを「組み立て説明パート」に従って、切り抜いて組み立てるというのが製作方法になります。

画像画像画像 DVD-ROMに収録予定のPDFデータサンプル。販売するのは来年の予定なため、あくまで制作中のサンプルだが、さすがマジカルマスケット砲で実績のある田中氏、すでにこの段階で「本当に完成するのか?」というような疑問を差し挟む余地がない、緻密なものになっている

―― 「スコープドッグ1/1」の制作状況を見ているほうは楽しいのですが、技研の居住空間がかなり圧迫されているという話を小耳に挟みましたが……(田中氏は、TwitterFacebookに日々の制作状況を画像付きでアップしている)。

田中氏 設定全長が3.8メートルで、そのまま制作したのでは天井にぶつかりますから、上半身と下半身を分離した状態で制作中です。これらを置くにはかなりの床面積が必要ですから、保管場所のリビングがスコープドッグにほとんど占拠されている状態です。ですから、併設のキッチンが使いにくくてしょうがないんです(笑)。制作作業はその隣の作業部屋で行います。例えばスネパーツは、展開するとタタミ1畳ぐらいになりますから、机上では作業できず床での作業になります。作業開始前には、まず部屋の掃除をしなければならないんです。

画像 キッチンに鎮座する、制作中の「1/1スコープドッグ」。ガステーブルの高さ、エアコンの大きさと比較すると、その尋常ならざる大きさが分かっていただけるだろう

―― いつ完成する予定なのでしょうか?

田中氏 比較的造形が単純な「マジカルマスケット砲」でも制作にだいたい半年かかりましたので、スコープドッグは1年かかるという想定で作業を進めています。ですから、今回のワンダーフェスティバル2012[夏]では下半身とシートのみを展示する予定です。そしてその後、上半身の制作と細部の調整をして、ワンダーフェスティバル2013[冬]で完成品を展示し、これを制作するのに使った型紙と作り方を収録したDVD-ROMを販売する予定です。

画像

―― なんでも、キリコ(「装甲騎兵ボトムズ」の主人公」)の持っていたアノ武器もワンフェスで販売するとか……。

田中氏 そうなんですが、それが何なのかは残念ながらいえません。サンライズに当日版権の許可はすでに得てあり、会場で展示販売する予定ですが「当日版権商品に関しては、各種メディアでの宣伝行為は厳禁」という縛りがあるんです。ちなみに「PDFクラフト マジカルマスケット砲」(データ収録DVD-ROM)はワンダーフェスティバル2012[冬]の当日版権商品だったので、今回のワンダーフェスティバル2012[夏]では販売しません。

―― 「スコープドック1/1」の実物が見てみたい! という、読者諸兄姉にメッセージをお願いします。

田中氏 マジカルマスケット砲と同じく、購入者が実際に作ることをサッパリ想定していない「スコープドッグ1/1」です。ぜひ、来年の冬にワンフェス会場までお越しいただき、実物を見て「こんなのを、ホントに作るヤツがいるんだ!!」と大笑いしていただければ制作者冥利に尽きます。その際にお笑い料として、オヒネリを3000円ほどいただければ、なんとこれを起こすのに使った型紙データと作り方を収録したDVDがもれなくもらえます! お得です!!

―― なるほど! オヒネリ3000円というのはおもしろい発想ですね。読者諸兄姉におかれましては、もし、ワンダーフェスティバル2012[夏]に足を運ばれる機会があったら、ぜひ大日本技研のブースに立ち寄って、「スコープドック1/1」の下半身を眺めながら、来年の完成を思い描いていただきたいものです。筆者も来年、スコープドックのハッチを開いてキリコみたいにアノ武器を構えることができるのを楽しみにしたいと思います。

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