「ガラパゴスじゃない」Android向け電子書籍サービス、個人が試作:ねとらぼ
「Androidでガラパゴスじゃない電子書籍を作ってみました」――Android向け電子書籍を無料で手軽に制作できる「Androbook」を個人が試作・公開し、注目を集めている。
「Androidでガラパゴスじゃない電子書籍を作ってみました」――Android向け電子書籍を無料で手軽に制作できるシステム「Androbook」を、村上福之さんが個人的に試作・公開した。「あくまで試作なので、まだ本格運用は控えてほしい」としているが、個人でも手軽に使えるAndroid向け電子書籍ソリューションとして注目を集めている。
電子書籍のJPEGファイルをZIPに圧縮し、専用サイトにアップロードすると、Androidアプリのファイル(apkファイル)に変換して出力。制作したapkファイルをAndroidマーケットの専用サイト(要Gmailアカウント)にアップロードし、タイトルやサムネイル画像、値段を付けて世界に配信できる。
iPadやKindle効果で米国を中心に電子書籍市場が盛り上がり、シャープが「GALAPAGOS」ブランドで参入を表明するなど国内でも動きが激しくなっている。ただ村上さんによると、「Appleは審査が厳しすぎてそもそもコミックボンボンクラスのマンガが出版できなかったり、大人の理由でKindleが参入できなかったりで、電子コミック業界は困って」いるという。
Androidなら審査で配信を止められることがなく、端末も国内である程度普及している。「漫画配信や個人出版や同人は、Androidしか残ってない」と村上さんは判断。誰でも手軽に電子書籍を配信できるシステムを作ったという。すべて無料で利用できるため、「問題はぼくが儲からないことです」。
村上さんは、モバイル関連システムを手掛けるクレイジーワークスの社長。現状、個人で運営を続けるか、会社としてやるかは決めていないという。「気が向けばiPhone版も作る」そうだ。
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