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「Plants vs. Zombies」だと思ったら「Plants vs. Zombie」だった!? Appleが悪質な「フェイクアプリ」の排除へ日々是遊戯

本物だと思って買ったら、全然違う偽物だった――。App Storeに蔓延する「フェイクアプリ」問題に、Appleがようやく対応を始めたようです。

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パッと見ただけでは分からないものも……

 「Angry Ninja Birds」、「Plants vs. Zombie」、そして「Tiny Birds」――。

 イギリスのニュースサイト「the guardian」によると、Appleは先日、ようやくこれら「フェイクアプリ」の排除に向けて動き出したそうです。上記アプリはすべて、ヒットタイトルに名前を似せた“ニセモノ”なのですが、みなさんはちゃんと本物との違いに気付きましたか?

(正しいタイトル名はそれぞれ、「Angry Birds」、「Plants vs. Zombies」、「Tiny Wings」)

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左が「Plant vs Zombies」(本物)、右が「Plant vs zombie」(偽物)

 これらのアプリは、いわゆる「パクリゲー」よりもさらに悪質で、名前のみならずアイコンやイメージ画像まで本物そっくりに装うことで、ユーザーが間違えて買ってしまうのが狙い。中身はというと、ほとんどは本物のゲームよりも作りが雑だったり、ひどいものだとゲームにすらなっていない、完全な「詐欺アプリ」さえ存在している模様。パクリゲーの場合は主に企業間の問題となりますが、「フェイクアプリの場合は買ってしまったユーザーが直接被害をこうむる点においてより悪質」だと、the guardianの記事では指摘しています。

 こうした問題についてTwitterで声をあげたのが、同じく大ヒットアプリとして知られる「Temple Run」の開発者であるKeith Shepherdさん。「Temple Run」にもやはり「Temple Jump」というフェイクアプリが存在し、実際に多くの人たちが間違えてフェイクの方を買ってしまい、レビューに怒りをぶつけているとShepherdさんは指摘。「『Temple Jump』のような露骨な詐欺アプリが、我々のアプリ人気を踏みにじっている現状はおかしい」ともツイートしています。

左が「Temple Run」(本物)、右が「Temple Jump」(偽物)

 これらの指摘を受けてか、Appleは去る2月3日、上記フェイクアプリをApp Storeから一斉に削除。現在は有名なフェイクアプリのほとんどが、販売ページにアクセスできない状態になっています。

 とは言え「フェイクアプリがApp Storeの審査を軽々と通過してしまう」という根本的問題を改善しない限り、今後も新たなフェイクアプリが登場する可能性は否定できません。記事では「こうしたアプリがストアに公開されないよう、Appleは公平かつ速やかにアプリを審査できるようなプロセスを用意すべき」と指摘しています。

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