ニュース

荒川線と電車ごっこはどっちが速いのか?百年戦争終結?(2/2 ページ)

都営荒川線は昨年8月で開業100周年を迎えた。御歳100歳の荒川線に、電車ごっこで(勝手に)立ち向かった「team DG」の物語。

advertisement
前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 ここで改めて荒川線に挑む電車ごっこの車体を見ていただきたい。100周年の荒川線に敬意を表して、デザインはそのままにダンボールで車体を再現。運転手と車掌はそれっぽいコスプレを用意した。エンブレムにはさん然と「team DG」のロゴが輝いている。こだわりはそれだけではない。ちゃんと乗客用の切符も用意したそうだ。さすがにsuicaとpasmoには対応できなかった。

 対決の日、「team DG」として集まったのは女性2人を含む計7人。電車ごっこは5人乗りとし、途中で一度2人乗り替えすることになった。ほかにも撮影班や車両班などスタッフもたくさんそろい、なんと計10台のカメラがコース上に配置されることに。普通のマラソン中継並みの充実ぶりではないか。天気は快晴。あとは対決する車両を待つだけとなった。

ケガのないように準備運動の後、配置につく。あ……。電車ごっこの向こうに対戦相手の荒川線がゆっくりと登場。さすがの風格である

 対決の様子は「team DG」の皆さんが編集したものを公開しているので、そちらをご覧いただきたい。

advertisement

 さすがは100年走り抜いた荒川線の足腰(?)には及ばず、惜しくも電車ごっこが敗れるという結果になった。

 「電車ごっこの乗客がわりとギリギリまで集まらず、焦って『2キロメートルぐらいを軽く走るジョギングイベントやるよ』と、なかば騙し討ちで人数確保に走ったこと」を敗因の1つに挙げている。また、後半信号で止まることなくノンストップで加速していった荒川線に対して、思惑どおり差を広げることができなかった。

 勝負の行方は前出の東京庚申堂「荒川線と電車ごっこはどっちが速いのか?」に詳しく掲載されている。

荒川線は強かった。ぐんぐん加速、ぐんぐん加速。写真は梶原駅付近から三ノ輪方面行きの荒川線をとらえたもの。エレガントすぎて勝者の余裕を感じる

 動画では実況も加えられ臨場感もばっちり。これでもかとカメラを配置し臨んでおり、編集の苦労がうかがえる。それにしても勝手に競うことになった荒川線の運転手と乗客はどんな気持ちで並走する電車ごっこを眺めていたのだろうか……。

 「やはり電車は速かったですね」と、ヤマグチさん。「調子に乗って10カメも配置しちゃったので、動画にまとめるのが大変でした。そのせいで、結果報告のアップが年を越してしまいましたが、100周年の年度内ということで、大目に見ていただければと甘く自分を慰めています」と取材に応えてくれた。

advertisement

 対決の当日、電車ごっこをしている本気の大人たちに、地元の人が手を振る姿も見れたという。

 「負けましたけど、荒川線さんも、荒川線さんが走る街並みも大好きです。また用もないのに乗りに行こうと思います」と、さらに荒川線への親しみが増したようだ。だがその親しみの向こうには「次こそは負けない」という闘志を燃やしている。

カメラ班が捉えた上空からの様子。この時点ではいい勝負をしていた
荒川車庫前停留場から荒川電車営業所への引き込み線。ここに車両が入るような事態になると、電車ごっこは時間を割くことになる。それだけは避けたい
踏切を過ぎるとあとは邪魔するものなく、ひたすら直進し加速する。後半ここまでの貯金が思いのほかなかった
御苦労さまでした……
写真はヤマグチさんより提供していただきました。
前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に【大谷翔平激動の2024年 「お菓子」にも注目集まる】
  3. “プラスチックのスプーン”を切ってどんどんつなげていくと…… 完成した“まさかのもの”が「傑作」と200万再生【海外】
  4. 100均のファスナーに直接毛糸を編み入れたら…… 完成した“かわいすぎる便利アイテム”に「初心者でもできました!」「娘のために作ってみます」
  5. “月収4桁万円の社長夫人”ママモデル、月々の住宅ローン支払額が「収入えぐ」と驚異的! “2億円豪邸”のルームツアーに驚きの声も「凄いしか言えない」
  6. 「昔モテた」と言い張るパパ→信じていない娘だったが…… 当時の“驚きの姿”が2900万再生「おおっ!」「マジかよ」【海外】
  7. 「巨大なマジンガーZがお出迎え」 “5階建て15億円”のニコラスケイジの新居 “31歳年下の日本人妻”が世界初公開
  8. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. 鮮魚コーナーで半額だった「ウチワエビ」を水槽に入れてみた結果 → 想像を超える光景に反響「見たことない!」「すげえ」
  10. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」