ニュース

「自浄」目指すソーシャルゲーム 新ガイドラインは「反省の証」か?日々是遊戯(2/2 ページ)

グリーら6社が策定した、ソーシャルゲームの新ガイドライン。その意味、狙いをグリー田中社長に聞いた。

advertisement
前のページへ |       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
田中良和 代表取締役社長(左)と、山岸広太郎 取締役執行役員副社長・事業戦略本部長(右)

 現在、かつてないほどの猛烈な批判にさらされているソーシャルゲーム業界。しかし「子どもが親に無断で何十万円も課金してしまった」といったわかりやすい苦情や相談の陰に、ユーザーからの「小さな批判」はもっと以前から数え切れないほどあった。

 「いいかげんガチャの確率を表示すべき」「課金への誘導がえげつなさすぎる」「どうせ確率操作してるんだろ」――。一方、ソーシャルゲームを遊ばない家庭用ゲーマーからも「こんなものがゲームと言えるのか」といった声もあがっていた。

 これだけ中からも外からも叩かれていながら、これまで改善の姿勢が見られなかったのは、やはり田中社長が最初に言ったように、「急激な拡大に、環境整備が追いつかなかった」ということもあるのだろう。あえて悪く言うなら「儲かれば批判もなんのその」という、成長産業ゆえの異常な勢いが、批判や問題をさらに肥大させてしまったとも見ることができる。

advertisement

 しかし、今回のガイドラインはどうだろう。少なくともガチャの表示改善やコンプガチャに類する課金方法への注意喚起など、これまで受けてきた批判に多少なりとも応えるものにはなっている。もちろんこれで十分だとは言わないが、新体制を作り、議論を次のステップへ進めようとする意思もうかがえる。

 ソーシャルゲームは社会悪なのか。それとも今後、本当の意味で日本やゲーム業界を背負う原動力に成長できるのか。成長フェーズは終わり、ソーシャルゲームの「次のフェーズ」がようやく始まろうとしている。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  8. 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  9. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  10. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」