ネットいじめで亡くなったカナダの少女 YouTubeでいじめ被害語る
先週亡くなった少女がYouTubeにネットいじめの被害を語る動画を投稿していた。引っ越しても追いかけてくるいじめの被害をつづっている。
いじめが原因で自殺したとみられるカナダの少女が、YouTubeに投稿した動画が注目を集めている。
動画はポートコキットラムに住む15歳のAmanda Toddさんが1カ月ほど前に投稿した。彼女は先週亡くなっており、警察によると自殺とみられるという。
動画の中でAmandaさんは顔の一部を隠し、手書きのカードで自身の体験を語っている。彼女は以前、Webカメラで知らない人と話をしたときに、求めに応じてトップレスの姿を見せた。その男性が1年後にFacebookでメッセージを送ってきた。どうやって彼女の連絡先を知ったのかは分からないという。男性はもっと見せなければトップレスの画像をばらまくと脅し、その後脅しを実行した。
Amandaさんはパニック障害などを患い、酒やドラッグにはまった。彼女は引っ越したが、男性はFacebookページを作り、彼女のトップレス画像をプロフィール写真に使った。「毎晩泣いた。友人も尊厳も失った」「あの写真を取り戻すことはできない」とAmandaさん。彼女は自傷行為をするようになったという。
その後Amandaさんは1人で過ごしていたが、以前の男友達と連絡を取るようになり、関係を持った。すると男友達の恋人が仲間を引き連れてAmandaさんの新しい学校にやってきて彼女に暴行を加えた。Amandaさんは死にたくなり、その日漂白剤を飲んだ。命は取り留めたが、Facebookには「当然の報い」「死ねばいいのに」といったメッセージが書き込まれ、彼女は再び引っ越した。
それから6カ月たってもネットいじめはやまず、漂白剤などの写真を投稿してAmandaさんをタグ付けし、「また漂白剤を飲むべき」「今度こそ死んだらいいのに」などど書き込まれたという。
「私はどうしてまだここにいるのかと毎日考える」とAmandaさん。学校に行ったり、人と合うことができない状況だった。「私には誰もいない。私には誰かが必要」と彼女は動画の最後で語っている。
FacebookにはAmandaさんの追悼ページが作られ、メッセージが寄せられている。彼女の死を悼むものが多数だが、心ないものも一部に見受けられる。
Vancouver Sunによれば、カナダ王立騎馬警察はこの件を捜査しているという。
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