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人生に疲れたらマサイ族に会いに行けばいいじゃないそうだ、マサイ、行こう

マサイ族が西武園ゆうえんちに降臨! 「こんにちは! マサイ族」で戦士たちとかくれんぼやジャンプ対決をしてきた。

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 アフリカの先住民・マサイ族と、記念撮影やかくれんぼ、垂直跳び勝負などで遊べるイベントイベント「こんにちは! マサイ族」が、ゴールデンウィーク後半の5月3日から6日にかけ、西武園ゆうえんち(埼玉県・所沢)で開催中だ。マサイ族に会える滅多にない機会ということで、撮って、挑んで、探して――とどっぷりマサイ族を堪能してきた。

やってきたー! 本物のマサイ族!

戦士たちとファーストコンタクト! 園内にいるマサイ族と記念撮影

 マサイ族は、ケニア南部からタンザニア北部あたりに住む人口約23万人の人々。牛フンと泥をこねて作った家「ポマ」に住むなど、現代もなお伝統的な生活を守って暮らしている先住民族だ。本イベントではそんなマサイ族たちとふれあったり、彼らの暮らしや文化を実際に体験したりすることができる。

 遊園地オープン直後、西門辺りでマサイ族が入場者を出迎えているというので、さっそく行ってみると……いた! 赤い布を肩から腰に巻いて、色とりどりのビーズネックレスを何本も首にかけたマサイ族が2人。テレビで見たまんまだ。記念撮影を求める入場客に、にこやかに木剣を渡し一緒に写ってくれるなど、サービス満点で対応してくれる。

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西門あたりに人だかりが。あの赤い格好がもしかして……
いたー! マサイ族! 入場と同時に記念撮影し始めるお客さんが後を絶たない

 公式サイトを参考に、「ソパ!(元気ですか?)」とマサイの言葉で話しかけてみる。「イパ!(元気です)」と気さくな笑顔で返すマサイの戦士。ヌーのしっぽを持たせてもらいながら一緒に写真を撮った。「アシェ(ありがとう)」と手を差し出してみると、包み込んできた手は2回りほど大きく、手の平は木の皮のようにゴツゴツしている。あらためて人種と暮らしの違いを実感。

激レア体験 マサイ族と遊園地でかくれんぼ

 マサイ族という異文化をとことん楽しめるのが、園内「森の高台」にできた「マサイの村」。マサイの家「ポマ」を再現した模型や解説パネルがあって、マサイ文化を深く学ぶことができる。他にもマサイ衣装のコスプレ体験(300円)や、アフリカンヘアスタイルにしてくれるお店(1000円)など、変身コーナーも充実。

「森の高台」にできた「マサイの村」
長さ200センチのブランケットを首の後ろで結んで、マサイの戦士に変身。左手には、隣の「マサイを作ろう!」コーナーで作った、バルーンアート・マサイの剣を装備。あとは跳ぶだけ。
「ポマ」を再現した模型。中に入ってどのような暮らしをしているのか体験できる。
マサイグッズが買えるアフリカンマーケット(左)やアフリカンヘアスタイルへの変身コーナー(右)も。

 赤い布を体に巻いてマサイになりきって遊んでいると、場内アナウンスでライオンキングみたいな歌声が鳴り響いた。

「迷子のお知らせです。赤いブランケットを身につけたマサイ族・ピーターくんが、園内で迷子になっています」

 斬新な放送だなあと内容に耳を傾けると、「マサイを探そう!」というかくれんぼ企画のようだ。園内のどこかにいるピーターくんに「ジャンボー(スワヒリ語でこんにちは)」と声をかけると、先着10人までプレゼントがもらえる。マサイ族探しなんておもしろすぎるので、さっそく園内を駆けめぐった。

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 と、さっそく赤いブランケット姿を発見! ……いや、なんか明らかに日本人に見えるんだが。

「え?ピーターじゃないです、山中です」

赤いブランケットの人発見! 子どもも凝視しているし、もしかして……
「ピーターじゃないです。山中です」うわー、山中さんだったー

 園内のスタッフさんがちらほら同じ服を着ていてややこしい。そうこうするうちに、ピーターくんが見つかったとのアナウンスが。広い範囲でダミーもいる中、先着10人以内で探すのはなかなか難しい。予定ではマサイ族は1日3回迷子になるので、少ないチャンスで見つけて感動をものにしたいところだ。

ピーターくん見っけ! ただし、すでに10人に見つけられた後でプレゼントは貰えず

マサイ族と夢のジャンプ対決!

 マサイ族といえばテレビでよく見るのが、垂直にジャンプしている姿。園内特設ステージの「マサイに挑もう!」では、マサイ族と垂直跳び・視力・火起こし対決ができる(先着20組、1組2人まで)。

園内特設ステージに立つマサイの戦士たち
マサイ族とジャンプ対決! まさか日本でこんなことができるなんて!

 ジャンプ対決の日本代表に選ばれたので、身長2メートルのサヤさんと勝負した。判定を下すのは、現地で日本語ガイドを務めるマサイ族。魅力的なジャンプをした方が勝利だ。

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 なんとか彼より高く跳ぼうと精いっぱい床を蹴るも、1.75メートルの記者の頭の上には、跳躍を繰り返すサヤさんの笑顔が。とにかく高い! 何より跳んでいて楽しそう。つられてこっちも笑顔に(ジャンプがきつくて苦笑にも)。

 判定は「がんばっていました」とコメントをもらいながら引き分け。あれ、魅力的というのはてっきり高く跳ぶことで、負けたかと思っていた。後のジャンプ対決を見物すると、リズミカルに跳んだ女性が「ダンスが上手ですね」といわれて勝利。そういえばデモンストレーションでは、マサイ族たちは歌いながら愉快にジャンプしていた。どうもマサイのジャンプはダンスとしていかに楽しく美しく跳ぶかが肝のようだ。

視力対決は、観覧車のゴンドラに貼ってあるパネルが、キリンかシマウマかワニか当てるというもの
……見えん。視力3.0~8.0というマサイ族たちは、ばっちり的中させていた
火起こし対決に女の子が挑戦するものの、1分以内で火を付けるのは難しかった。見ていたマサイ族は「もうちょっと力が必要かな」といって10秒で煙を立たせ、まもなく着火。現地では子どもたちも火が起こせるそうだ

現地ガイド付きツアーで余すところなくマサイづくし

 どうしてマサイ族は跳ぶのだろう? こうした疑問に答えてくれたのが、現地ガイドとマサイ村をめぐるツアー「マサイ村へ行こう!」(500円)だった。ポマの中へ入りながら彼らの暮らしを解説してくれ、気になったことにも気軽に回答してくれる。

現地の日本語ガイドが通訳しながら解説。

「ジャンプは幸福を祝って踊るダンスのようなもの。結婚や出産、降雨のときに跳びます」

 だからステージでもあんなに楽しそうに跳びはねていたんだ。お客さんたちもガンガン質問していく。

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―― いつも何を食べているんですか?

マサイ族 牛乳と牛肉、牛の血を食べます

―― それって一緒に食べるんですか?

マサイ族 同時ではなく、牛乳で一食、牛肉で一食みたいにバラバラです

 なるほど、興味深いマサイ文化の数々。

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―― 日本人のこと、どう思いますか?

マサイ族: 親切なので、大好きです。

 イベントを通してマサイ族たちの紳士ぶりにすっかり好感をいだいていたので、彼らの日本人への思いは素直に嬉しかった。ツアーの最後では、ポマ前にてみんなで記念撮影。すっかり気分はオッチョーレ(友達)!

向こうから肩を組んできてくれ、すっかり舞い上がってしまった。

 アフリカに行かなくてもこれだけマサイ文化を体験できるなんてありがたすぎる。「こんにちは! マサイ族」は西武園ゆうえんちにて5月6日まで、午前10時~午後5時の間で開催中。

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