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「今年のクリスマスはヘリウム風船を禁止するべき」 ヘリウムガス不足で化学者が警鐘
東京ディズニーリゾートがバルーンの販売を休止して話題になったヘリウムガス不足。パーティーバルーンのような不要のものに使うべきではないと英国の化学者は主張している。
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11月に東京ディズニーリゾートのバルーン販売休止で話題になったヘリウムガス不足。英国の化学者が世界的なヘリウムガス不足を受けて、今年のクリスマスシーズンはヘリウム風船を禁止するべきと主張している。
ヘリウムガスは医療やハイテク産業で欠かせないものとなっている。例えば酸素と混ぜて人工呼吸器やダイビング用のガスボンベに使われていたり、MRIにも使われている。しかし人工的に作ることのできない希少なガスであり、世界で不足が起きていると英国王立化学会のメンバーでケンブリッジ大学の化学者Peter Wothers氏は警鐘を鳴らす。
希少なガスが医療分野やハイテク産業向けに確保されるのではなく、今も風船に使われていることを同氏は問題視している。「ヘリウム不足は深刻な問題だ。50年後、私たちの子どもは、『こんな貴重なものを風船に使っていたなんて信じられない』と言うだろう」
「地球上のヘリウムガスの量は限られている。パーティーバルーンのような不要なものに使い続けていたら、30〜50年後に深刻な問題が起きる可能性がある」(同氏)。2009年のヘリウム消費量はオリンピックサイズのプール6万8000個分で、そのうち10%ほどが風船に使われたという。
Wothers氏は12月下旬に行われる王立科学研究所の講演で、世界的なヘリウム不足の深刻さについて語る予定だ。
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