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日本禁煙学会、映画「風立ちぬ」のタバコ描写に苦言

二郎や本庄の喫煙シーンは“時代”を感じさせる描写でもありますが……。

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 日本禁煙学会はこのほど、公開中の映画「風立ちぬ」に登場するタバコの描写について、「タバコ規制枠組み条約」を無視しているなどと苦言を呈する文書を公開しました。「映画制作にあたってはタバコの扱いについて、特段の留意をされますことを心より要望いたします」とコメントしています。

 風立ちぬには、主人公の堀越二郎や友人の本庄らがタバコを吸うシーンが何度か出てきます。公共の場での分煙・禁煙が進む昨今なので、二郎たちが職場でタバコを吸うシーンなどは大正から昭和初期にかけての“時代”を感じさせる印象的な描写でもあります。

 同学会は要望書のなかで特定のシーンを例に挙げ「なぜこの場面でタバコが使われなくてはならなかったのでしょうか。他の方法でも十分表現できたはず」と指摘。学生が友人にタバコをもらう場面は「未成年者の喫煙を助長し、国内法の『未成年者喫煙禁止法』にも抵触するおそれがある」としています。

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 また「タバコ規制枠組み条約」では「あらゆるメディアによるタバコ広告・宣伝を禁止している」ため、風立ちぬは条例違反であると説明。「法令遵守をした映画制作」を呼びかけています。

 これに対しネットでは「自分もタバコは苦手だけど、何でもかんでも消せばいいってもんじゃない!」「タバコが当たり前だった時代背景などをすっとばしてタバコ描画するなって」といった批判の声が聞かれたほか、「『日本禁煙学会』を名乗ってる以上、こういうのツッコまないと面目が立たなかったりするのか」といった意見も出ていました。


スタジオジブリ最新作「風立ちぬ

 日本禁煙学会は、日本禁煙推進医師歯科医師連盟に所属する医師・歯科医師を中心として2006年に発足。昨年8月にも映画の喫煙シーンについての要望書を公開しています。

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