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シャア専用ザクのモノアイが目の前に! 「ザクの整備工場」設置中の那須ハイランドパークに行ってきた

ザクだけでなく、「坊やだからさ」で有名なバーカウンターまでも再現。やはり那須はジオン公国領かもしれない。

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「ビコーン」

 人間の頭より大きなモノアイが赤々と光る、作業灯だけの暗い構内。設置されているのは赤い塗装のモビルスーツ「MS-06S ZAKU II」、通称“シャア専用ザク”の等身大モデルです。製造中という設定のため胸から上の部分しかないにも関わらず、その高さは約6.5メートル。下から見上げたときの威圧感はアニメでは体験し得ないもので、筆者もつい声を漏らして興奮してしまいました。

これが那須に誕生したザク整備工場……で・か・い!!

 この実物大シャア専用ザクヘッドが見られるのは、栃木の遊園地「那須ハイランドパーク」。開園35周年を記念して、2015年1月5日まで「機動戦士ガンダム」特別展を園内「BANDAI・キャラクター トイスタジアム」で開催しています。

北関東最大のテーマパーク「那須ハイランドパーク」
ガンダムの特別展は「BANDAI・キャラクター トイスタジアム」をリニューアルして開催中。建物前の広場にガンダムの模型があるのが目印
この日は一般の方で、ガンダムとララァのコスプレイヤーさんも遊びに来ていました

 目玉の1つは本邦初公開となる、実物大ザクの整備工場。ジオン公国によるシャア専用ザクの製造現場を1分の1スケールで再現した展示スペースです。

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特別展の見どころはなんといっても実物大シャア専用ザク!

 中央にはザクの胸像がたたずみ、胸の下で溶接のような白い光をバチバチと放っています。作業用の足場が組まれ、周りには工具やモニタなど建設用の道具が散乱。場内には今回の整備工場用に撮り下ろされた機械音や発信音、アナウンスが響き渡り――と、まさに作業中という雑然とした空気を体感できます。もはやここは那須じゃない、ジオン公国領だ!

散らばった道具にはジオニック社のロゴが(左)。ザクの腕の接続部分(右)など、製造中ならではの観察ポイントがいろいろ
次に取り付けるパーツを製造している一角もありました

 ザクは仰ぎ見るだけではなく、頭部と同じ高さに組まれた2階展望デッキから見下ろすことも可能。顔の正面にブリッジがのびているので、目と鼻の先でモノアイとにらめっこできちゃいます。ザクが浴びている白い照明は定期的に赤色へと変わるので、その怪しげな雰囲気とともにジオンの指揮官の気分を味わってみてください。

ザクは2階展望デッキからも観察可能。ザクの正面にブリッジが飛び出しているので、撮影スポットにいいですよ
自分の頭より大きなモノアイが眼前に……

 もう1つの目玉が、シリーズ第1弾「機動戦士ガンダム」から3つの「椅子」に焦点を当てた「メモリアルフォトコーナー」です。シャアの名言「坊やだからさ」が飛び出したバーのカウンター席、ザビ家のデギン・ザビが座っているジオン公国の玉座、そしてガンダムことRX-78-2のコックピットと、印象深い3席をセットで再現。実際に座って登場キャラになりきりながら写真を撮影できます。カウンター席と玉座は本展が初公開です。

こちらは「シャアのいるバー」。向こうに座っているのは……
シャアのマネキンだー! 白いスーツに黒いグラサンと、あの名シーンのまんまの格好です
もちろん観ているのはギレン・ザビの演説。再現度が高いです

 バーカウンターはあの名シーンを忠実に再現。端っこには白いスーツと黒いサングラスを着用したシャアのマネキンが座り、その目の前のモニターにはギレン・ザビによるガルマ・ザビの追悼演説がばっちり流れています。シャアの隣に座って、ギレンが「ガルマ・ザビは死んだ。何故だ!?」と言った直後に例のセリフを発してみては。

 玉座の方は、巨体のデギン公王がぴったり収まる作中のサイズに基づいて作られています。座面が広く、身長176センチの筆者が背もたれに腰を着けたところ、膝を曲げられないほど。公王、やはり大きいです。クッションも、座った瞬間に体が10センチは沈むほどふかふかでした。ザビ家の財力も大きいです。

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デギン公王の玉座。後ろにザビ家一同のパネルが並んでいます
ララァのレイヤーさんも座っていました
こちらはアムロのコックピット。ボタンを押せたりレバーを引けたりできますよ
通信相手はセイラさん

 会場ではほかにも、10分の1スケールのガンダムの立像4体や、ファーストガンダムが生まれるまでのロボットアニメの変遷、ガンダムシリーズのトイ&ホビーの年代別展示などの企画が盛りだくさん。ショップコーナーでは、2013年に売れ切れてしまったガンダムイベント限定ガンプラの再販売を行うなど、ファンにうれしい商品をそろえています。

10分の1スケールガンダム。ダブルオーガンダムやガンダムAGE-1など、比較的新しいガンダム立像が並んでいました
壁にはファーストガンダムからガンダムビルドファイターズまでのガンダムのイラストがずらり!
知って楽しい展示もいっぱい。こちらは手塚治虫先生の鉄腕アトムからたどっていく、ロボットアニメの変遷
シリーズのトイ&ホビーも年代別で飾ってありました。あなたの心に響くのはどの年代のおもちゃ?
クイズマシンも3台あり、すべてシャアにまつわる問題を出題。問題はファーストガンダム編・Zガンダム編・逆襲のシャア編に分かれています
グッズもガンプラを中心にたくさんそろえてありました

 入場は無料(那須ハイランドパークへの入場料が別途必要、大人1600円)。さあみなさん見てきてください、「機動戦士ガンダム」特別展の性能とやらを!

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