「どうして批判されなければならないのか」 「美味しんぼ」原作者の雁屋氏、ブログでコメント
“福島で鼻血”描写に関する批判に、原作者は福島篇が完結してから反論する意向を明らかに。
「反論は、最後の回まで,お待ち下さい」――漫画「美味しんぼ」原作者の雁屋哲氏は5月4日、同作での描写に批判が集まっている件について、このようなブログエントリを公開した。
批判を受けているのは、「ビッグコミックスピリッツ22・23合併号」に掲載された、福島第1原発の見学から帰ってきた主人公らが原因不明の鼻血を出すといった一連の描写。ネットなどで「風評被害を招く」「ミスリードにつながる」といった批判が続出している。同誌編集部は批判を受け、「綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載させていただきました」とコメントした。
雁屋氏はブログで「当然ある程度の反発は折り込み済みだったが、ここまで騒ぎになるとは思わなかった」と驚きの気持ちを語るとともに、「ここで、私は批判している人たちに反論するべきなのだが、『美味しんぼ』福島篇は、まだ、その23,その24と続く」「本格的な反論は、その24が、発行されてからにする」とし、福島篇完結後に批判に対し反論する意向を示している。
同作の今後の展開については「その23、特にその24ではもっとはっきりとしたことを言っているので、鼻血ごときで騒いでいる人たちは、発狂するかも知れない。今まで私に好意的だった人も、背を向けるかも知れない」と予告。「私は自分が福島を2年かけて取材をして、しっかりとすくい取った真実をありのままに書くことがどうして批判されなければならないのか分からない」と批判に対する反発もつづっている。
ビッグコミックスピリッツはこの件について、特集記事で識者の見解や批判を掲載する予定。5月19日発売の25号と、同誌のWebサイトに掲載する。
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