ニュース

うんちになって、トイレのことを勉強してきた

ハイヒールが生まれたのもトイレのおかげ。

advertisement

 「トイレ」のことをもっと知ってもらいたい……そんな思いから日本科学未来館で開催されている「トイレ」をテーマにした企画展「トイレ? 行っトイレ!~ボクらのうんちと地球のみらい」。2014年7月2日から10月5日までの開催ということで、早速勉強しに行ってきました。

 うんちです。

 トイレです。

advertisement

 トイレのことを知りたいのであれば、うんちになることが1番です。

 準備ができました。

 行きます。

 流れます。

 下水を通り、水再生センターに流れ着きます。そこには、うんちを食べてくれる微生物たちがいます。この微生物たちはおなかいっぱいになると下に沈み、一部の微生物たちはまたおなかがすくと上に上がってきます。残りの微生物たちは、泥と一緒に脱水・焼却され、セメントなどの材料になります。

advertisement

 キレイになったら、海に行きます。しかし、雨がたくさん降ると、微生物に食べられる前に海へ流れ出てしまいます(雨水と汚水の合流式の場合)。それが原因で赤潮が発生し、海の魚が死んでしまうこともあるんです。

うんちには7段階あります

 うんちには、世界的な基準「ブリストルスケール」があり、7つのタイプに分けることができます。これは英国のブリストル大学で1997年に開発され、医療などにも用いられている基準です。

 ブリストルスケール1は、「ガチガチコロコロのうんち」です。水分がとても少なく、出てもスッキリしないうんちです。

 ブリストルスケール2は、「硬くてゴツゴツしたうんち」です。水分が少なく、出てくるときにおしりの穴が痛くなるようなうんちです。

 ブリストルスケール3は、「ちょっとひび割れうんち」です。少し水分が足りない、おしいうんちです。

advertisement

 ブリストルスケール4は、「スーパーうんち」。水分量もばっちりな完璧うんちです。理想的なうんちの量は200~300グラム。バナナ2本分くらいが最適と言われています。

 ブリストルスケール5は、水分量が少し多めで柔らかくなったため、ちぎれてしまっています。

 ブリストルスケール6は、「ベタベタうんち」。水分量が多く、おしりを拭くとベタッと紙に付く泥のようなうんちです。

 ブリストルスケール7は、「ビチャビチャうんち」。水分がとても多く、体からすぐに出てきてしまったものです。

トイレ豆知識

 トイレは陶器。焼き物です。そのため、縮みを計算して作られており、細かい部分は職人さんが作っています。

advertisement

 そしてハイヒールが生まれたのも、実は「トイレ」のおかげ。中世ヨーロッパの都市では器に排泄物をためて窓から投げ捨てていました。そのため道に捨てられたうんちが付かないようにと、ハイヒールが作られたのです。


 「トイレ」というと、「汚い」イメージが多少なりともあるかもしれません。しかし、実はそれが社会問題となっています。「他人に知られたくないから」「落ち着かないから」という理由で、過半数の子どもが学校でうんちをすることを我慢しているのです。これは、大変体に良くないことです。

 日本のトイレは「世界一」と言われています。しかし、下水がつながっていることで震災時には一斉に使えなくなってしまいます。

 また、世界には25億人の人が衛生的なトイレがない中で暮らしています。世界の人口の3分の1がそういった生活をしています。トイレがないことで、病気になり死につながることもあります。

advertisement


 いつもならちょっと目をそむけたくなってしまうかもしれないトイレ。そんな「トイレ」と少しの時間向き合ってみるのもいいかもしれません。


いつものうんちを思い出して作るワークショップもあります

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
  10. 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生