ニュース

技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)は、本当にヘボかった!Maker Faire Tokyo 2014

ヘボいは褒め言葉。

advertisement

 2014年11月23日~24日に開催していた「Maker Faire Tokyo 2014」内で、「ヘボコン」という気になるイベントがあったので見てきました。

まず、案内がヘボい(褒めてる)

 「ヘボコン」とは、「技術力の低い人限定ロボットコンテスト」の略称です。クオリティの高い自作ロボットを競わせるロボコンとは対になるコンテストで、「ロボットなんて作れない」という人のためのロボット相撲大会です。ルールは単純に、相手をステージから押し出した方が勝ち。タイムアップの場合は移動距離が多い方が勝ち。

対戦表もヘボい(褒めてる)

 デイリーポータルZの石川さんが自身のブログで「技術力の低い人集まれ」と呼びかけたのがそもそもの発端。その後予想以上に人が集まったためデイリーポータルZ公式イベントとして7月に第1回を開催しました。このときはテレビ取材も殺到し、当日券を求める人が会場の前に集まるなど、大盛況だったそう。(togetterまとめ

advertisement
※追記:「ヘボコン」第1回目がなんと第18回メディア芸術祭で審査員推薦作品に選ばれたそう!(※リンク先はpdfファイルです)「ヘボコン」すごい!!

 そんなヘボコンが帰ってくる! 「ミニヘボコン」として「Maker Faire Tokyo 2014」内で2日間で6回の試合が行われる! という情報をキャッチしたので、ヘボさを目の当たりにするべく会場に足を運びました。

ステージはベニヤというヘボさ(褒めてる)

 「ヘボコン」の特徴として、会場内に作業スペースを設けており、工具や材料も用意されているので、試合前に自慢のロボットのメンテナンスやパワーアップをすることができます。

 対戦カードが出てから作業時間があるので、戦う相手に合わせた機体にパワーアップすることも可能です。ですがそこは「ヘボコン」。これがなかなか思った通りに作用してくれなくて、いくつものドラマを生み出します。

左:相手をよけようとしてステージから落ちちゃう。愛おしい……。 右:メトロノームVS動力(物理)

 激戦で活躍した愛おしき「ヘボコン」たちを一部紹介します。君のお気に入りはいるかな?

左:ハ、ハローマッ……!? 右:どう見ても目覚まし時計ですが、これも「ロボット」だそうです。
左:無数のトーマスが蠢く悪夢のようなロボ。 右:手作りラズベリーパイ(生もの)搭載ロボ

 ラズベリーパイ搭載ロボは、「Raspberry Pi」というイギリス生まれの超小型コンピュータとかけているそう。しかもチームメンバー男子の手作り! 試合後に話をうかがったら「正直ラズベリーパイ(生もの)の扱いに困っています」とおっしゃっていました。

advertisement
左:背中のアジシオは、箱の反対側に“水戸泉”と書いてあったので、塩まきにちなんで乗せたそうです(※当初アジシオを乗せていた理由について「塩は糸魚川の名産」と書いていましたが誤りでした。おわびして訂正いたします)。 右:激戦を征していたポールダンスロボ

 上の2体のロボは2日目の第6回の決勝戦で戦ったふたり。こちらのカードは「アツい」試合でした……!

ぐるんぐるん。

 上の動画を見て頂くとわかる通り、「ポールダンスロボ」は回転しながら直進するので、非常に安定が悪いのです。しかし対戦相手は箱に腕の生えた形のロボ。この2体がぶつかり合うと……!

 ポールダンスロボが箱に生えた腕の間に挟まる形になりッ! ポールダンスロボが最大限のパワーを発揮するッ……!!!

 まさにポールダンスロボにとっては「都合の良い相手」だったようです。そんな、ぶつかってみるまで結果がわからないというのも「ヘボコン」の面白いところです。

 ちなみに優勝者には、主催のデイリーポータルZ・石川さんが「この店で一番安いトロフィーをください」といって買った1000円くらいのトロフィーと、Maker Faireオリジナルグッズの金の軍手(レアカラー)が贈られていました。あ、ちょっと金の軍手欲しいぞ!

advertisement

 技術力がなくても大人も子供も楽しめる「ヘボコン」!! 試合も面白く、「自分でも何か作ってみたい」と思わせる非常にMaker faire向きの素敵なイベントでした。余談ですが、「ヘボコン」を見た帰り道には目に映るすべての物が「ヘボコン」の材料に見えて仕方ありませんでした。

ちぷたそ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  5. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  6. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  7. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  8. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  9. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  10. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】