ニュース

多摩動物公園の飼育係が人生相談 動物と向き合ったからこその軽妙な回答が人気

4月19日、飼育の日にあわせてTwitterで展開されました。

advertisement

 「大好きだった元彼と別れて2年経つのですが、まだ忘れられません。どうしたらいいですか?」「女子にモテたい!!!」――多摩動物公園(東京都日野市)の公式Twitterが、利用者から寄せられた質問(相談)に対する“飼育係の回答”を披露し、評判になっていました。

動物園Twitter

 同園では4月19日、「飼育(419)の日」にちなんだ複数のイベントを実施。その1つに一般募集した質問に飼育係が回答&展示する「飼育係とつながる掲示板」があり、Twitterにも一部を掲載していました。

 質問内容は、冒頭のように動物の生態から恋愛相談までさまざま。それらに飼育係が真摯に時にはユーモアを交えて回答していくのですが、やはり独自の視点があって興味深いです。例えば、先の「元彼を忘れられない件」(17歳・女)については、実際にあったニホンイヌワシ飼育例から「連絡もとれないくらい離れてみること」を提案。「女子にモテたい!!!」(15歳・男)には、チンパンジーのオスがモテる法則「(ただ力が強いだけではなく)周囲に気を配り、メスへの毛づくろいを忘れず、突然現れたおそろしいものにも勇敢に立ち向かう」を参考に振る舞ってはどうかとアドバイスしていました。

advertisement
恋愛相談
女子にモテたい!!!
昨年の展示の様子

 もちろん、「動物園のライオンは野生のライオンと違って大人しいのか」「虫が苦手でも飼育係になれる?」「家で飼っているネコが食べちゃいたいくらいかかわいくて困っている」など飼育関連の質問にも回答しています。現地(ウォッチングセンター内エントランス)では、こうしたやりとりの全てに加え、自分たちが日常考えていることや動物への想い、仕事風景などを4月29日まで展示しているので “飼育係の生態”を知りたい方は訪れてみてはいかがでしょうか。

主な回答

動物園のライオンは野生のライオンと違っておとなしいのか
肉食動物を診察する方法
コアラのウンチについて
虫が苦手でも飼育係になれる?
どうして飼育係になったのか
家で飼っているネコがかわいくて仕方ない

一部文字起こし

――大好きだった元彼と別れて2年経つのですが、まだ忘れられません。どうしたらいいですか? (17歳・女)

 別れとはいつ何度くりかえしても辛いものですよね。動物園の動物たちも種によってペアの絆が強いものがいますが、様々な事情によってペアを解消させることがあります。ここでニホンイヌワシのペアの例を。

 ニホンイヌワシもペアの絆が強いとされる動物の1つですが、10年以上連れそったペアのオスが高齢化してしまったため、やむをえずペアを解消したことがありました。その後、まだ元気なメスにペア相手を新しく与えても、長年うまくいきませんでした。そこで、元ペアのオスはメスとわけたとはいえ、まだ近くにいたため、そのオスを声もきこえない姿も見えない場所にうつしたところ、なんとその当日からメスは新しいペア相手とうまくいくようになりました。もしあなたが元彼さんを忘れたいのならば、イヌワシのように連絡もとれないくらい離れてみるのも手かもしれません。 (縁起のいい動物)担当より

――女子にモテたい!!! (15歳・男)

advertisement

 異性にモテたいというのは、生物としてとても大切な欲求ですよね。では、人に最も近い動物、チンパンジーを参考にしてみましょう。チンパンジーのオスは、ただ体が大きいだけ、ただ力が強いだけでは、メスにはモテません。群れの秩序を守るために周囲に気を配り、メスへの毛づくろいも忘れず、突然あらわれたおそろしいもの(ヘビとか)にも勇敢に立ち向かう……そんなオスが信頼されるのです。あなたも、このチンパンジーのオスのように振る舞えば、女子にモテる日もそう遠くない……かもしれません。 (人に近い動物)担当より

――動物園にいるライオンは野生のライオンとちがっておとなしいですか? 回答よろしくお願いします。ガオー (11歳・女)

 野生のライオンとちがい、あるていど人間に慣れているため、おとなしいかもしれませんが、野生のライオンも無意味に人をおそうような凶暴な動物ではありません。でも、同じ空間に入れと言われたら……全力で拒否させていただきまーす。ガオー (ライオン)担当より

――コアラさんはどうやってウンチするのですか? (3歳・女)

 さっそく、コアラを担当されたことのある2人の飼育係に聞いてみました!! Aさん「ふん!! ってふんばってするんだよ」 Bさん「ふんばっているようには見えなかったよ」 → 結局、よくわかりませんでした。ごめんね…… (人に近い動物)担当より

advertisement

――家でかっているネコがかわいくて仕方ありません。どうしたらいいですか 食べちゃいたいくらいかわいくて困ってます (26歳・女)

 食べちゃってください!!(笑) 私はわが家のネコをスキあらばはむはむしています。シャー!! と言われ、ネコパンチをくらいますけどね……(TOT) 完全な片想いですが、気にしていません!! (モウコノウマ)担当より

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  5. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  7. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  10. 「ありそうでなかった」 無線マウスのレシーバーが“まさかの便利機能”を搭載! 競合会社も「便利やんけこれ」