ニュース
新たな治療に期待高まる 慶應、アトピー性皮膚炎が「黄色ブドウ球菌を含む異常細菌巣」に起因するとマウスで解明
治療戦略に変化か。
advertisement
慶應義塾大学医学部皮膚科学教室と米国National Institutes of Healthの永尾圭介博士(元慶應義塾大学医学部専任講師)との研究グループは4月22日、アトピー性皮膚炎が「黄色ブドウ球菌を含む異常細菌巣」に起因することを、マウスを用いて解明したと発表した。
これまで、アトピー性皮膚炎患者の皮膚に「黄色ブドウ球菌」が多く見られることは知られていたが、それが病態にどう影響しているのかといったことは不明だった。しかし、今回の研究によりアトピー性皮膚炎マウスの皮膚炎は、「黄色ブドウ球菌を含む、偏った『異常細菌巣』によって起きる」ことが明らかになったという。
この研究成果により、今後の治療戦略として「抗生物質に頼ることなく、『細菌巣』を正常化する」ことで症状を抑える戦略が見えてきた。この研究成果は4月21日(米国東部時間)、米国科学雑誌「Immunity」電子版にて発表された。
advertisement
(太田智美)
関連記事
目の見えないネズミの脳に「チップ」を埋め込んだら、2日の訓練で迷わずエサを見つけられるようになった
地磁気を感知し、刺激電極を通じて脳へと刺激。東京大学、安全性の高いエボラウイルスワクチンの開発に成功
安全性・効果、ともに高いとの結果(サルに接種し検証済み)。「カマンベールチーズ」がアルツハイマー病予防に
アルツハイマー病の原因物質「アミロイドβ」の沈着抑制が確認されました。宇宙の未確認生物に会える日がくるのか! 東京大学、宇宙に生命生息環境があることを発見
きたぁああああああ!ゲーマーやイラストレーターにもオススメ 自分に最適なキーボードを作るカスタムキットが登場
もう全部これでいいんじゃないかな?京大に設置された「赤門」はなんだったのか 京大担当者に聞いてみた
安全第一です。東大生の7割以上がレポートをコピペ? 東大教養学部の報告に混乱する人が続出
びっくりした……。京都大学、遺伝病「家族性自律神経失調症」を治療できる薬剤候補化合物を発見
患者由来の細胞に投与すると、正しい設計図のコピーと正常なタンパク質が作れる化合物です。「時計」は時間を測る領域を超えた 2台の時計が宇宙年齢138億年で1秒も狂わない再現性、東京大学が実証
なんかすごそうだけど、どういうこと?ハチ公、待ち続けた飼い主とついに再会 東大に上野博士との再会の像ができる
飼い主の帰りを待ち続けたハチ公が、没後80年目にしてようやく飼い主と再会。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.