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東京大学は3月27日、新しいエボラウイルスワクチンの開発に成功したことを発表した。
このワクチンは、エボラウイルスの遺伝子の一部を欠損した「変異エボラウイルス」を基に作製。「変異エボラウイルス」は普通の細胞では増殖できず(特定の細胞においては増殖可能)、現在臨床試験が行われている3種類のエボラウイルスワクチンに比べても安全性が高いという。
さらに、ワクチンの安全性を高めるため、変異エボラウイルスを過酸化水素水で不活化したワクチンをサルに接種した結果、致死量のエボラウイルスを接種されてもサルはエボラウイルスに感染しないことが分かった。
この研究は、東京大学・米国ウイスコンシン大学・米国国立衛生研究所(NIH)が共同で行ったもの。研究成果は米国東部時間3月26日、米国科学雑誌「Science」(世界で特に権威を持つ学術雑誌の一つ)のオンライン速報で公開された。
(太田智美)
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