ニュース

兄の駆け落ちの「罰」としてレイプ命じられたインドの姉妹 人権団体が支援呼びかけ

上位カーストの女性と駆け落ちした男性の姉妹に対し、長老議会がレイプを命令。人権団体の呼びかけで12万人以上がオンライン署名をしています。

advertisement

 インドでカーストを超えて駆け落ちした男性の姉妹が、罰として村の議会からレイプを命じられたとして、人権団体が彼女たちの支援を呼びかけています。

 事の発端は、バパット地方のある村で、ダリット(身分制の最下層)の男性が上位のカーストの女性と駆け落ちしたこと。カップ・パンチャヤットと呼ばれる長老議会はその罰として、男性の姉妹(23歳と15歳)に対するレイプと、2人の顔を黒く塗って裸で練り歩かせることを命じました。姉妹と家族は村を逃げ出してデリーにおり、インド最高裁に保護を求め訴えを起こしています。家族は村に戻ったら殺されるのではないかと恐れているそうです。

 人権団体アムネスティー・インターナショナルは姉妹を助けるため、ウッタル・プラデーシュ州当局の適切な介入を求める署名をWebで募っています。15万人を目指しており、現在12万人以上の署名が集まっています。多くの人が署名しようとしたためWebサイトに問題が生じたとしています。

advertisement

署名のページ

 インドではカーストによる差別は法律で禁止されていますが、今も差別は残っています。またカップ・パンチャヤット(選挙で選ばれていない、上位のカーストの高齢男性により構成される)はインド最高裁が「不正規裁判」としその命令を違法としているにもかかわらず、地方によっては今も続いています。昨年にはパンチャヤットが、既婚女性に対する強姦未遂の疑いをかけられた男性の妹に、女性の夫が報復レイプするよう命じたこともありました


アムネスティー・インターナショナルUSAではメールの送信も呼びかけている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
  10. 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生