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産経新聞に掲載された作家・曽野綾子さんのコラムが、アパルトヘイト(人種隔離政策)を擁護するかのような内容だとして批判を呼んでいる。
コラムは2月11日に掲載されたもので、外国人労働者の受け入れについて触れ、「20〜30年も前に南アフリカ共和国の実情を知って以来」、人種によって居住を別にする方がいいと考えているとする曽野さんの意見が記されている。
これに対してネットでは「差別的」との批判の声が上がり、Wall Street Journalなど海外メディアも「作家が移民と人種差別についてのコラムで騒ぎを招く」と取り上げた。
南アフリカのモハウ・ペコ駐日大使は産経新聞社に「アパルトヘイト(人種隔離)を許容し、美化した」として抗議文を送付。NPO法人のアフリカ日本協議会も「国際社会から『人道に対する罪』と強く非難されてきたアパルトヘイトを擁護し、さらにそれを日本でも導入せよとの曽野氏の主張は言語道断であり、強く抗議いたします」とする抗議文を送付している。
産経新聞の小林毅執行役員東京編集局長は「コラムについてさまざまなご意見があるのは当然のことと考えております。産経新聞は、一貫してアパルトヘイトはもとより、人種差別などあらゆる差別は許されるものではないとの考えです」とWebサイトでコメントしている。曽野さんは、アパルトヘイト政策を日本で行うよう提唱していないとし、「生活習慣の違う人間が一緒に住むことは難しい、という個人の経験を書いているだけです」と述べている。
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