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「SUUMO」と東京海洋大学が“住み替え”の達人のために住居を新設 その相手とは……?

浜辺にいるあの方たちです。

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 「もっと自由に住み替えできる世の中を作りたい」――。快適な住環境を求める人々に情報を提供するリクルートの住宅情報サイト「SUUMO(スーモ)」が、とある“住み替えの達人”に住居を提供するプロジェクトを実施しました。

 その達人というのが……。


ヤドカリです(正確にはオカヤドカリという種類)

 これは、SUUMOと東京海洋大学増殖生態学研究室による共同プロジェクト。生涯を通してよりよい貝殻へと引っ越しを続けるヤドカリは、まさに住み替えの達人と言えます。しかし、人間の捨てたゴミなどがあふれる砂浜に生息するヤドカリたちは、貝殻が不足しているため、空き瓶の破片やペットボトルのキャップといったものをすみかとしているのだそう。

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貝殻がないため、空き瓶の破片に住むことをよぎなくされたヤドカリ

 そうした問題を解決する1つの手段として、今回の共同プロジェクトでは貝殻の代わりとなる新たな住まいを制作。住まいは自然環境に影響が出ないよう片栗粉を原料とした有機素材で造形しているほか、内部の快適さや軽量化を重視するため、あえて貝殻状ではなく「繭型形状」を採用しています。


環境に配慮した素材を採用

お尻の部分には「SUUMO」のロゴ

 実験動画では、浜辺に制作した住まいを設置して、ヤドカリが実際に引っ越しをしてくれるのか観察しているようすが見られます。

プロローグ
プロジェクト本編

砂浜で実験開始

近づきはするものの、なかなか入ろうとしないヤドカリ。間取りを確認しているのかな

とそこへ一匹のヤドカリが。ご入居ですか!?

入ったーーー!

かわいい

 今回はまだ実験段階のためプロジェクト終了後には自然の貝殻に戻ってもらったそうですが、東京海洋大学増殖生態学研究室の濱崎准教授は「生態系のバランスの問題など、議論が必要な部分もありますが、今回のプロジェクトは、将来的にはオカヤドカリ類の宿不足を解決していく第一歩になったと思っています」と前向きにコメント。このプロジェクトを機に、ヤドカリのすみか問題が解決に向かうことになるかもしれません。

(宮澤諒)

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