Twitterで大量の「個人情報晒し」、セキュリティ会社社員が関与か 会社は「現在社内調査を進めております」
400人以上の個人情報を「はすみとしこ氏に賛同した」として晒していました。
セキュリティ会社・エフセキュア(F-Secure)の社員とされる人物が、Facebook上で他人の個人情報をまとめて「晒した」として炎上していた件で、エフセキュアは11月4日、「本件を非常に重く受け止めており、現在この件について社内調査を進めております」とのコメントを発表しました。
問題となっているのは、「反安倍 闇のあざらし隊」という名前のTwitterアカウント(現在は非公開に)。同アカウントは11月1日、Twitterで「『はすみとしこ』のFBページで下衆な絵をはやし立てている下衆な連中のプロフィールから、居住地、出身校、勤務先をリスト化するドイヒー『はすみしばき』プロジェクト、密かに進行中。320人以上のものが名前と共にまもなく公開されます。」とツイート。その後、リストは実際に公開され、そこにはFacebookから収集したとみられる、400人以上の名前や居住地などがまとめられていました。
はすみとしこ氏と言えば、以前「そうだ難民しよう!」という風刺イラストをFacebookで公開し炎上(関連記事)。おそらくこのイラストに賛同していた人への制裁として行ったものとみられています。
この「反安倍 闇のあざらし隊」はその後ツイートを非公開にしますが。さまざまな周辺情報から、エフセキュアの社員である可能性が浮上。事実であれば、本来こうした情報を保護すべき立場である、セキュリティ会社にあるまじき行為として、ネットでは大きな炎上騒動に発展していました。
エフセキュアの発表によると、今のところ「当該社員による重要データへのアクセスは行われておらず、本件によるお客様へのエフセキュアのサービスやデータに影響はございません」とのことですが、詳細については現在も社内調査中であり、今後新しい情報が分かり次第報告するとのこと。また、今回の件で関係者には多大な心配をかけたとし、「心よりお詫び申し上げます」と謝罪しています。
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