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「世界終末時計」針は進まず、人類滅亡まで“あと3分”のまま
イランと諸大国の協定、パリ協定というプラス要素はあったものの、ネガティブな要素で相殺。
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人類絶滅までの残り時間を象徴的に表す「世界終末時計」は“終末まであと3分”のまま――米科学誌「Bulletin of the Atomic Scientists」が1月26日(米国時間)に発表しました。
世界終末時計は同誌が1947年にスタートしたもので、人類滅亡を0時として、残り時間を象徴的に表しています。核の脅威や気候変動の影響など、人類への脅威が高まると針を進め、脅威が和らぐと針を戻してきました。2015年には針が「あと3分」まで進んでいました。
同誌は、2015年7月にイランと諸大国が核開発に関する包括的な協定を結んだことや、同年12月のCOP21(国連気候変動枠組条約第21回締約国会議)パリ協定を外向的な成功として評価しつつも、米ロ間の緊張の高まりや世界的な気温の上昇といったネガティブな要素で相殺されたとし、時計の針はそのままとしました。
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1947年のスタート時は終末まであと7分。米ソが水爆実験に成功した1953年に残り2分まで針が進み、その後冷戦が終結した1991年には残り17分まで後退したこともありました。2012年には地球温暖化問題や、イラン・北朝鮮の核開発、福島第一原発事故などの影響で残り5分となり、2015年に地球温暖化対策の遅れや核軍縮の停滞といった理由から残り3分となっていました。
これまでの世界終末時計
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