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スター・ツアーズが“覚醒”する――“フォースの覚醒”スペシャルバージョンをひと足お先に体験

2月2日、東京ディズニーランドのアトラクションが進化。新たに「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー スペシャルバージョン」に!

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 2016年2月2日、スター・ツアーズは「フォースの覚醒」の世界へ――。東京ディズニーランドの人気アトラクションに最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の世界が楽しめるシーンを追加し、新たに「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー スペシャルバージョン」になりました。

まずは「スター・ツアーズ」をおさらい

 東京ディズニーランドのアトラクション「スター・ツアーズ」について紹介しましょう。このアトラクションは1989年にオープンしたもので、宇宙船スター・スピーダーに乗り込み、スター・ウォーズの世界を観光するというもの。2013年5月には乗る度に行き先が異なる「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」へアップデートされました(関連記事)。

「スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」

 2013年のアップデートで、アトラクションのストーリーも若干変わりました。初代スター・ツアーズはエピソード6のあと、平和になった世界では星間観光旅行が可能になり、「スター・ツアーズ社」による惑星エンドアへの旅に出たつもりが、新人パイロットドロイドのキャプテン・レックス(RX-24)のおかげで大変なことになってしまっていました。

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 現在の「ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー」では、時間軸が若干変わり、エピソード3と4の間、帝国が大きくなりつつある時代に戻りました。そのため、ストームトルーパーだけでなく、あのダース・ベイダーも反乱軍に目を光らせています。現在、行き先の惑星はアトラクションに乗るたびに変わり、全部で50通り以上のルートがランダムで体験できる、全く新しいアトラクションになったのです。

スター・スピーダー1000は砂丘と廃虚の広がる「ジャクー」の地へ

 そして今回、スペシャルバージョンとして新たに「ジャクー」が登場します。このジャクーとは、最新作「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の冒頭で登場する星で、主要な登場人物が住む場所でもあります。

惑星ジャクー。このシーンを見れば映画を見た方ならピンとくるはず
現在、スター・ツアーズには「フォースの覚醒」のアートも追加されています

 そこでいったい、なにが起きるのか……残念ながらここでは書けません。「フォースの覚醒」を見た方ならば確実に楽しめる内容です。なお、2016年2月2日から9月7日まではスペシャルバージョンとして、この期間に搭乗した方は確実にジャクーのシーンを体験できます。これ以降もスター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニューにおける、ランダムなシーンの1つとして追加される予定です。

 その他にも、スペシャルバージョンを記念したさまざまなグッズが登場します。特に注目したいのは、ディズニーアンバサダーホテルで楽しめるスペシャルノンアルコールカクテルです。これはもう、写真を見ていただければ説明は不要でしょう。あの「BB-8」がカクテルになって登場です!

ディズニーアンバサダーホテルでは期間限定でこんなノンアルコールカクテルも楽しめます。(左)ダークサイド(1300円)/(右)BB-8クーラー(1500円)
こちらはスター・ウォーズ世界の文字、オーラベッシュでカスタマイズができる関連グッズ。左上)キーチェーン 各1600円 右上)ブレスレット 各1400円 下)ディズニーリゾートラインフリーきっぷ 650円 (商品は品切れや金額、内容などが変更になる場合があります)

広がる「スター・ウォーズ」の世界

 ここで、映画としての「スター・ウォーズ」世界をおさらいしましょう。2015年12月18日に公開された「フォースの覚醒」はエピソード7に相当するお話で、これから新たな3部作が始まるということをご存じの方も多いでしょう。実はそれ以外にも、スター・ウォーズ世界は広がっていきます。現在、2020年までにあと5本のスター・ウォーズ作品が公開されるのです。

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エピソード  作品名    監督      脚本     公開予定日
7 Star Wars:The Force Awakens J.J.エイブラムス ローレンス・カスダン/J・J・エイブラムス/マイケル・アーント 2015年12月18日(公開済み)
3.5 Rogue One: A Star Wars Story ギャレス・エドワーズ ゲイリー・ウィッタ/クリス・ワイツ 2016年12月16日(日本公開:2017年1月28日)
8 Star Wars:Episode VIII ライアン・ジョンソン ライアン・ジョンソン 2017年12月15日(日本公開:未発表)
Untitled Star Wars Spinoff 2: A Star Wars Story フィル・ロード&クリス・ミラー ジョン・カスダン/ローレンス・カスダン 2018年(日本公開:未発表)
9 Star Wars:Episode IX コリン・トレボロウ ライアン・ジョンソン 2019年(日本公開:未発表)
Untitled Star Wars Spinoff 3: A Star Wars Story (未発表) (未発表) 2020年(日本公開:未発表)

 次に公開されるのは、2016年12月(日本では2017年1月28日予定)に公開される、スター・ウォーズの“外伝”である「Rogue One」です。これは「スター・ウォーズ 新たなる希望(エピソード4)」の中でほんの少し触れられていた、デス・スター設計図をめぐるお話。「GODZILLA」(2014年)のギャレス・エドワーズ監督が制作します。

 その後、エピソード8が2017年12月に、エピソード9が2019年に公開予定です。それぞれを制作するのは「LOOPER/ルーパー」のライアン・ジョンソン監督、そして「ジュラシック・ワールド」のコリン・トレボロウ監督です。その間を埋めるように、2本目の外伝を「LEGOムービー」「21ジャンプストリート」のフィル・ロード&クリス・ミラー監督が担当します。つまり、今年から毎年、スター・ウォーズ作品が見られるのです!

ところで時間軸は……「細けえことはいいんだよ」?

 話をスター・ツアーズに戻しましょう。今回のアップデートで、ちょっとした問題も起きたと思っています。それは時間軸の問題。

 初代スター・ツアーズはエピソード6以降、そしてザ・アドベンチャーズ・コンティニューはエピソード3と4の間だといわれてきましたが、今回追加されたのは「エピソード7」。ダース・ベイダーがまだ生きているのに、最新作の登場人物も登場する……これはいったいいつなんだ?と思う方も多いでしょう。

これは2011年8月にロサンゼルスで開催された「D23 Expo 2011」でのスター・ツアーズ講演。最終的に決定したストーリーマトリックスの左にしっかりと「Star Tours Episode 3.5」という仮タイトルが掲載されています

 実はこれが、先ほどのスター・ウォーズの新作とも関連してくるのです。おそらく今回のアップデートで、時間軸なんてものはもはや意味が無い、という判断をしたのではないかと思います。そんな適当なことでいいのかよ! と思うかもしれません。しかし、あえて時間軸を無視することで、スター・ツアーズのさらなるアップデートも期待できるからです。

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次の行き先は「Rogue One」かもしれない?

 実は、海外のディズニー関連ブログにて、早くも次回作、外伝の「Rogue One」のシーンが2016年11月には追加されるかも、というウワサが出てきています。

 そうなると、これから2020年まで毎年新たなスター・ウォーズのストーリーが追加供給されるわけですから、もしかしたらスター・ツアーズも毎年アップデートが行われるかもしれません。外見はそのままに、映像だけをアップデートし、新たな体験ができるようになるのです。

 東京ディズニーシーでは人気アトラクションが「タワー・オブ・テラー:Level 13“シャドウ・オブ・シリキ”」として2016年3月18日までちょっと違った“動き” を見せています。それに、東京ディズニーランドのキャッスルプロジェクション「ワンス・アポン・ア・タイム」もウィンターエディションとして、「アナと雪の女王」のシーンが追加されています。このように、ハードウェアを変えず、ソフトウェアだけを変えてアトラクションを進化させる手法が使われはじめているのは注目すべきところでしょう。

 フォースの覚醒が公開されることで、はじめてスター・ウォーズの映画を見た、という方も多いのではないかと思います。「よく分からなかった」という声もよく聞いたのですが、スター・ウォーズ6作品を見たときのメリットは、「スター・ツアーズが楽しくなる」ということだとも思ってます。スター・ウォーズにどハマリしたひともそうでない人も、ぜひこの「スペシャルバージョン」をお見逃しなく!

(C) Disney (C) & Lucasfilm Ltd.


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