「なかよし」「りぼん」など女児向け雑誌ふろくから発がん性物質検出相次ぐ 使用中止と回収を急ぐ
発売を予定していた雑誌もネイル&リップセットを付録にしていたために念のために発売中止に。
講談社は「おともだちピンク」2014年11月号のふろく「ピンクマニキュア」1本と、「なかよし」2015年1月号のふろく「グリッターネイル」2本セットの1本から、国内の化粧品基準では配合が認められていない発がん性物質のホルムアルデヒドが検出されたとして使用中止を呼び掛けるとともに、回収をはじめる準備をしていることを明らかにした。
製造販売元とともに行った発売前の検査では検出されていなかったが、厚生労働省の登録検査機関であらためて検査を行った結果、ホルムアルデヒドがごく微量検出された。原因については調査中とのこと。同成分に対して敏感な体質の場合、爪が変色したり触れた肌が一時的に赤くなったりするなど、アレルギーのような反応を起こす可能性があるが、現在のところ健康被害は報告されていないという。
今回の検出に伴い、講談社は3月15日に発売を予定していた「たのしい幼稚園」4月号増刊「ひめぐみvol.33」の付録がネイル&リップセットだったため発売を中止すると発表した。安全検査を2回行い、どちらでもホルムアルデヒドの検出は認められていないが、「自社出版物の過去の付録からホルムアルデヒドが検出されたことを重く受け止め、読者の安全を第一に考えた結果」と説明している。
また、集英社の「りぼん」も2015年7月に発売した8月号のふろく「シャイニーネイルカラー」2本セットの1本からホルムアルデヒドが検出されたと報告している。国民生活センターの商品テストで検出され、再度検査を行ったところ同成分が検出された。製品に含まれる一部の素材から徐々に当該成分が遊離・溶出した可能性があると見ている。集英社では使用中止を呼びかけるとともに回収をはじめた。
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