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超高画質の日本刀ドキュメンタリー「4K Katana Project」が撮影完了、クラウドファンディングで支援募集中

本物の刀を入手できるコース(920万円)も。

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 日本刀がどのようにして作られるかに密着した超高解像度ドキュメンタリー「4K Katana Project」が、クラウドファンディングサイト「Makuake」で支援者を募っています

4K Katana Project

 「4K Katana Project」は、一振作るだけでも1年近くかかる日本刀の制作過程に密着して、職人とその技を深掘りする試み。「4K」と呼ばれる高解像度の機材で撮影していることも特徴です。2015年5月に映像の一部をネットに公開しましたが(関連記事)、先日全ての工程の撮影が終了。密着期間は計1万5000時間(約2年)に及んだそうです。

4K高画質はyoutubeでも画質「2160p」で体験できます。

 今回のクラウドファンディングは制作費の一部を集めることが目的で、目標金額は300万円。リターンとしては、「DVD(4000円)」「Blu-ray(6000円)」「Blu-ray+エンドロールのクレジット(1万円)」などが用意されています。映像には、刀身を作る「積沸かし・火造り・下地研ぎ」、鞘を作る「下地塗り・柄巻き」といった行程が収録される予定です。

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刀身制作

小割りにした玉鋼をテコに積み上げて炉で熱する「積沸かし(つみわかし)」の行程。折れず曲がらずよく切れる刀とするため、鋼を繰り返し鍛え約3万3000枚の鉄の層を作る
鍛えられた鋼を金槌一つで刀の形にする「火造り」。精確にかつ高速なスピードで刀身を完成させる。
刀身を研ぎ、刃を付ける「下地研ぎ」。全体を砥石で整えてから磨きの工程に移り、磨き上げられた刀身は鏡のように光を反射する

鞘制作

生漆を塗って下地を作る「下地塗り」。完成まで短くても約2カ月かかる作業で、湿度の管理を24時間体制で行っている
柄(グリップ部)に革を巻く「柄巻き」。革を巻く柄は戦国時代に多かったらしく、革の下には鮫皮(エイ)が貼られ、革紐のズレ防止や握りやすさを担っている

 このほか、刀匠による脇差し(500万円)、日本刀(920万円)といった超高額なコースも設けられています。

 なお、そもそもは「高解像度ならば“刃文”など細かい部分が美しく見えて面白いかも」という発想から始まった同プロジェクト。刀の美しさを存分に味わえるとあれば、「刀剣乱舞」で刀に興味を持った方も手にとりやすいかもしれません。

密着した刀匠

吉原義人氏(無鑑査)

伊勢神宮の御神刀やメトロポリタン美術館、ボストン美術館に作品が所蔵されている程の、国際的にも知名度の高い刀鍛冶。

吉原義一氏(無鑑査)

36歳という異例中の異例で史上最年少無鑑査になった刀匠。

※無鑑査とは、ある特定の展覧会や団体・同人から、過去の実績を元に「(主催者側の)審査・鑑査なしで出品が可能」と認められること。無鑑査の刀鍛冶は十数人しか存在しない。

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