まるで転送装置!? マイクロソフトの「ホロポーテーション」にほとばしる未来感
新しい通信機器のカタチ。
まるでSF映画で出てくる転送装置のような技術「holoportation」をMSR(マイクロソフトリサーチ)に属するInteractive 3D technologiesが開発しました。名前の通り、まるでホログラムとテレポーテーションを組み合わせたようなシステムです。テレポートのように相手の3D映像をその場に呼び寄せて、会話や映像を超えたコミュニケーションを取ることができます。
「holoportation」はカメラを通して人とその動きを3Dでキャプチャします。以前は人の動きをトラッキング(追跡しデータ化)するには、体にマーカーを複数付ける必要があり、大がかりな装備が必要でした。さらに動きを組み入れるための3Dモデルを時間をかけて作成する必要もありました。holoportationではそれとは異なった観点で、そして簡単なシステムで対象とその動きをビデオに録るようにキャプチャし、ほぼリアルタイムに3Dとして再現することができます。
3Dとして再現された物や人物を見るには、ARゴーグル「HoloLens」を利用します。ARゴーグルではVRゴーグルと異なり、現実世界と仮想世界をオーバーラップした世界をゴーグルを通して見ることができるため、3D化した人や物と現実がミックスされた「拡張現実」の世界でお互いを見ることができます。これにより、あたかもお互い同じ場所にいるかのようなコミュニケーションをとることができます。
「holoportation」は、ビデオでは伝わらない部分を補える点が大きいと言えます。例えば空間を自由に歩き回れるので、相手の新しい服や髪型を見たり、インストラクターにスポーツやダンスなどの指導を受けるのにも適しているかもしれません。長期出張中のお父さんがリアルな身長と共に子どもの成長を感じることもできます。また視聴者と絡む実況なども面白そうです。「holoportation」は未来へのワクワクを与えてくれる、そんなシステムのひとつです。
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つまり画面の中の人物に触る事も可能という事だ……。
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