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伊勢谷友介、“暴君”と化す 「ジャングル・ブック」でディズニー映画初挑戦

「ジャングルは現代社会の比喩」と伊勢谷さん。

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 1960年代のディズニーアニメ映画を最先端の映像テクノロジーで現実以上にリアルな映像にした映画「ジャングル・ブック」(原題:The Jungle Book、8月11日日本公開)。ジャングルでオオカミに育てられた少年モーグリの冒険を描く同作の日本語吹替え版で、俳優・伊勢谷友介さん(40歳)が、トラのシア・カーン役でディズニー映画に初挑戦することが発表されました。


「ジャングル・ブック」日本語吹替え版でトラのシア・カーン役を演じる伊勢谷友介さん

 伊勢谷さんが声を担当するシア・カーンは、動物界の頂点で独裁政治を敷き、過去に人間から受けた苦しみから、人間であるモーグリに強い憎しみを抱く存在です。

 自然の体現ともいえる絶対的なプライドを持った存在を表現するに当たり、「ぶれないこと」を意識したと伊勢谷さん。「彼の中に絶対的な芯がある。その意味では悪ではない。誰かにとって悪でも本人にとっては当然であるという、絶対的な自信を持つようにしました」と演じる上での意気込みを語っています。

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 「(シア・カーンみたいに)あんなに強気でいけない。(僕は)小心者だからみんなに好かれたいという気持ちで仕事も良いことを仕事にしようと頑張っている」と自身との違いを語りつつも、「恐怖の存在が人間そのものである」点は共通しているそう。「人間が過去にやってきた間違いによって生まれた遺恨であり、そういったことに向き合って相手の存在を助けるところまでにならないと本質的な改善にならないと思うので、シア・カーンは存在していてほしい」とし、単なる悪ではないシア・カーンというキャラクターの存在意義を考察しています。

 また、「ジャングル・ブックは今僕らが置かれている世界の比喩」だとし、「若い子にはこれから社会を作っていくにあたって、理想って何だろうというときにいろいろなアイデアをくれる作品ではないかと。シア・カーンはなってはいけない存在ですが、なりたい自分、なりたい動物を見つけてくれれば」と、日ごろから環境や社会活動に積極的に取り組んでいるグローバルな視点で作品の持つ力についてコメントしました。

「皆さんが今まで見てきたCGの幅をはるかに超えた形。いよいよすごい所まで来たなと思います」と伊勢谷さん。モーグリ以外は動物も大自然もすべてCGの同作は現実以上にリアルな世界

 全米では4月15日に公開され、3週連続週末興行成績第1位を獲得。全世界興収は8億7984万6906ドル(BOX OFFICE MOJO調べ、5月31日時点)で、2016年全世界興行収入ランキング3位を達成した同作。女優の宮沢りえさんや歌舞伎俳優の松本幸四郎さんが声優を務めることも話題となっています。

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