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約1億年前の鳥の翼を保存した琥珀の研究論文が発表 羽の色や生え方まで分かる保存状態の良さ
歯や爪のある原始的な鳥類、エナンティオルニス類のものだと見られています。
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中国の考古学者Lida Xing氏らによる研究チームが6月28日、白亜紀中期の鳥の翼をきれいな状態で保存した琥珀に関する論文をNature Communicationsに掲載しました。恐竜が生きていた、約1億年前の化石です。
論文によれば、琥珀はミャンマー北東部のもの。中生代の節足動物、植物の研究ではよく用いられているものの、鳥類の羽に関する研究はまだ始まったばかりだそう。圧縮化石では分からない外皮の特徴まで調べることができるとしています。
琥珀内部にはエナンティオルニス類(歯や爪のある原始的な鳥類)と思われる個体の2つの翼が保存。骨や皮膚が含まれており、羽の色や生え方まで確認できます。論文ではX線により復元した骨格や筋肉、琥珀の様子などが公開されています。
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(マッハ・キショ松)
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