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大型の肉食恐竜ティラノサウルス・レックス(T・レックス)の進化の謎を解明する手がかりとなるかもしれない新種の化石が発見された。その新種の化石はティラノサウルスの近縁種で新属新種に分類され、「ティムルレンギア」と命名された。米国立学術文化研究機関スミソニアン協会はその想像図を公開している。
発見を伝える3月14日に英エディンバラ大などのチームが米科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載した論文によると、T・レックスが大型化した理由のひとつは聴力の発達が大きく関わっているとのこと。
白亜紀(約1億4500万年〜6600万年前)の後期に生息していたT・レックスは全長12〜13メートルと大型化し、体重も7トンを上回ることもあった。しかし、約1億7000万年前に登場した最初のT・レックス類は2メートルに満たない大きさだったという。小型のT・レックスがいかにして大型化していったのか、その過渡期に当たる白亜紀中期の化石が見つかっておらず、研究者にとって謎とされてきた。発見されたのはまさにその空白の期間を埋めるものだったとのこと。
中央アジア・ウズベキスタンで見つかったその化石は、白亜紀中期(9200万年〜9000万年前)の地層から発掘された。全長約3メートルほどと推測されており、成長途中の個体と見られている。頭蓋骨の形態から捕食のために大きな脳とするどい聴覚を持っていたと指摘している。
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