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マリンスポーツ専門出版社「マリン企画」が破産 業歴45年、月刊「サーフィンライフ」など
近年はマリンスポーツ人口の減少や出版不況から赤字を散発していました。
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月刊「サーフィンライフ」などマリンスポーツ関連の雑誌書籍に定評がある老舗出版社・マリン企画が、9月17日に東京地裁から破産開始決定を受けました。東京商工リサーチによると、負債額は約3億円。
マリン企画は1971年10月に設立、資本金9900万円。季刊雑誌「グライド」や「ハイ・ウインド」などサーフィンやウィンドサーフィンの専門雑誌ほか、ファッションやアート関連の出版物も得意としていました。ピーク時は1996年4月期で売上高が約29億6300万円でしたが、編集、制作部門を別法人化したこともありその後は大きく減少。近年はマリンスポーツ人口の減少や出版不況から赤字を散発し、2015年は約2億1500万円に低落。資金繰りも悪化し、今年8月19日に事業を停止し破産申請の準備に入っていました。
関連会社として1997年に設立したエムピーシーも、同時に破産開始決定となりました。グループの編集、制作部門を担当し、売上高は2001年4月期に約16億3100万円をあげましたが、取扱い雑誌、書籍の販売低迷とともに、2003年は約3億7000万円にまで減少。マリン企画に連鎖し今回の措置を受けました。負債額は約3億円で、2社合計は約6億円。現在月刊誌は発刊を中断中ですが、事業譲渡などを通じて再開を模索する方針です。
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4月から事業を停止していた。
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