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子どもがYouTuberのまねをしてぼや騒ぎに 黒焦げになったノートに父は「子どもとネットの付き合い方を考えるきっかけになれば」

子どもはショックを受けたものの、同YouTuberのことは今でも嫌いになったりはしていないとのこと。

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 10月26日に公開されたTwitterユーザーの伊藤淳一(@jnchito)さんのブログ記事が、大きな反響を呼んでいます。その内容は、子どもがYouTuberのまねをしてノートを電子レンジに入れたところボヤ騒ぎになってしまったというもの。

電子レンジに入れたノート
裏表紙はあまり焦げませんでした
中は黒焦げに
電子レンジで焦げるものなんですね……

 幸い大事には至らなかったものの、かなりの煙が発生するなど少し危険な状態になったそうです。事故当時伊藤さんたちは出掛けており、たまたま家に来ていたおばあちゃんが家にいなければかなり危なかっただろうと語っています。

動画の問題点

 子どもが見た動画は、「ノートを電子レンジに入れて温めると字が消える」という内容。しかし、動画では熱で字が消えるボールペン(フリクションペン)で字を書いており、温めると字が消えるのは当然です。動画のタイトルにはその点が書かれておらず、どんなペンでも消えるかのような誤解を与える可能性のあるものになっていました。現在、動画は非公開になっています。

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 また、動画には以下のような問題点がありました。

  • ノートを電子レンジで加熱する危険性に関する説明が一切ない
  • 子どもの視聴者が多いと思われるにもかかわらず、「必ずお父さんやお母さんと一緒にやってください」というような配慮がない
  • ワット数や加熱時間に関する具体的な情報が出てこない(ノートを電子レンジに入れて「どう?そろそろいいかな?」みたいに話しているだけ)
  • 扱いを間違えると今回のような事故が起きる可能性があるにも関わらず、「みんなもやってみてください!」という無責任な呼びかけで動画が終了している
  • そもそも電子レンジはノートを加熱するものではないので、そういう行為を不特定多数に向けて発信すること自体間違っている

 これらの点について、動画の投稿者は配慮してほしかったと伊藤さんは同ブログ内で記しています。

親と子どもと情報社会

 しかし、伊藤さんが最も記事内で訴えたかったことは、YouTuberの配慮不足よりも「子どもとネットの付き合い方について」だとしています。

 今では多数いるYouTuber全員に子どもに向けた配慮をさせるのは非現実的である上、YouTube以外にも危険な情報はたくさんあります。「親が子を守り、子は自分で自分を守れるように成長してもらうのが一番の現実解ではないか」とのこと。

 子どもがノートを焦がしてしまった後、伊藤さんは子どもたちに電子レンジで字を消すにはフリクションペンを使う必要があることや子どもたちだけで動画のまねをするのは危険であることを伝えました。また、「YouTube動画やネットの情報には良い物と悪い物がある」ことを伝えるため、以下のことを話したそうです。

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  • YouTuberの多くは再生回数を増やし、収入を増やすことが目的
  • YouTuberの中には注目を集めることを優先して、動画の悪影響を深く考えない人たちもいる
  • YouTubeの動画は個人で自由にアップロードできるので、間違った情報や危険な情報が流れている可能性がある
  • 大人が見ればある程度「良い情報」と「悪い情報」の区別がつくが、子どもが見るとその区別がつかない。息子は今回はその「悪い情報」にだまされてしまった
  • YouTubeに限らず、ネットの情報には良い物と悪い物が混在している
  • 悪い情報やアダルトサイトには自分から近づかない(興味や好奇心でクリックしない)こと
  • うっかりアクセスしてしまい、「ウイルスに感染しました」とか「今すぐお金を振り込まないと警察に連絡します」といった怪しい画面が出てきたら、自分で解決しようとせず、お父さんやお母さんに助けを求めること。お父さんやお母さんはそんなことで怒ったりはしない

 伊藤さん自身も、子どもが見ている動画にくだらない物が多いと思いつつも注意してこなかったことや、今回したような話を子どもにもっと早くしておかなかったことを“自身への反省”としています。全国のお父さんお母さんたちには、「今回の黒焦げノートを他山の石としてお子さんの教育にぜひ役立ててほしい」「YouTubeを規制しろとか、子どもにネットを使わせるな、みたいな極論を言うつもりはなくて、ネットは使ってもいいけどネットとの付き合い方を子どもと話し合おうね」と呼びかけています。

 なお、子どもは今回の件でショックを受けたものの、今でも同動画を投稿したYouTuberのことを嫌いになったりはしていないそう。今後は子どももYouTuberも、こういったことがないよう注意するようになってくれることでしょう。

画像提供:伊藤淳一(@jnchito)さん

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