博多駅前の陥没道路、わずか1週間で復旧 開通をネットで見守る人々も
現場付近のビルに出されていた避難勧告も解除された。
JR博多駅前の陥没事故で全面通行止めとなっていた道路が11月15日5時に通行再開した。周辺のビルへの立ち入り制限も全て解除され、周辺ビル3棟に出されていた「避難勧告」も解除された。
陥没事故は11月8日5時15分ごろ発生し、最終的には長さ約30メートル、深さ15メートルにまで穴は拡大。上水道、中水道、ガス中圧管なども寸断され、周囲では停電なども発生していた。陥没した道路の直下では地下鉄・七隈線の延伸工事が行われていた。
事故後、福岡市は24時間態勢で復旧作業を行い、14日早朝までには埋め戻しを終えていた。その後、舗装工事が行われたが雨の影響で作業が遅れ、15日朝の道路開通となった。電気やガスなどのライフラインは13日までに全て復旧している。原因究明については第三者による検証を待ってから追って発表される予定だ。
事故発生からわずか1週間での復旧に高島宗一郎市長は、「二次被害を出さずに、安全第一で迅速に復旧工事を完了することができたのは、工事に関わる全ての皆様が、官民一体となって取り組んでくださったおかげです」と感謝を述べている。あくまでも今回の復旧は仮のもので、今後再び道路を掘り返し、本格的な工事を行うとしている。
なお、被害補償については地下鉄工事の請負事業者である大成建設JVと共同で、被害を受けた人を対象とした電話相談窓口を開設。仮払いも含めてあらゆるやり方の検討をしているとのこと。
事故発生直後からNHKのWebサイトでは中継映像が公開されており、急ピッチで埋め戻され復旧していく様子が中継されている。15日8時現在でもライブ映像が公開されており、新しく白線が引かれた道路を車や歩行者が行き交う姿が確認できた。
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