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動画のピントを撮影後に調整可能 日立がフィルムを使ったレンズレスカメラ技術を開発
平面だけでなく奥行きの情報まで含め記録するため、撮影後も任意のピント位置で再生できる。
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動画のピントを撮影後でも調整して再生できるレンズレスカメラ技術を、日立製作所が発表しました。
レンズの代わりに、多重の同心円を印刷したフィルムを用いたもの。これによりカメラの薄型軽量化を実現するとともに、画像処理の計算量を大幅に軽減しているそうです。
撮影時に平面情報だけでなく、奥行きの情報も同時に記録するため、撮影後でも対象を選んでピントを合わせて再生することが可能。監視カメラなどが無作為に撮った映像を、検証・分析するうえで役立ちそうです。
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1センチ角の画像センサーと、そこから1ミリ離れた位置にフィルムを配置して実証実験を行った結果、標準的なノートPCで毎秒30フレームの動画撮影ができたとのこと。日立製作所は同技術の、モバイル機器や車、ロボットなどあらゆるものへ適用を目指し、IoTで社会に貢献するとしています。
(沓澤真二)
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