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AIと人間がベット無制限のポーカー勝負! 米大学のAI、プロプレイヤーに挑戦

ベット(賭け金)に制限があるルールの場合、既に人間はコンピュータに勝てないとされていますが、無制限では?

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 アメリカのカーネギーメロン大学が開発したAI「Libratus」が、「ヘッズアップノーリミットテキサスホールデム」(ポーカーの1形式)で世界のトッププロ4人に挑むことが分かりました。勝負はピッツバーグのカジノにて、1月11日から20日に渡って行われると、同学の公式サイトで発表されています。

AIに対するプロプレイヤーの1人、Dong Kimさん

 ヘッズアップノーリミットテキサスホールデムは、プレイヤーが2枚の手札と、最大5枚の共通カードを組み合わせて役を作る形式。「ヘッズアップ」は1対1の勝負、「ノーリミット」はプレイヤーが手持ち額を全額まで自由に賭けられることを示します。

 勝敗が運だけに左右されないように、4人のプロはペアになり、各自が同じ条件でLibratusと対戦します。1人のプレーヤーが対戦している間、もう1人は隔離。プレイ終了後、隔離されていたプレイヤーが、前回と同じカードを受け取ってプレイします。

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 碁や将棋など、テーブルゲームにおけるAIの躍進はめざましいものがありますが、ポーカーはそれらと異なり、盤上にカードの全状況がさらされない不完全情報ゲーム。限られた情報をもとに、AIは対戦相手のブラフなどを警戒しつつ意志決定をしなければなりません。研究者は、ポーカーに用いられるアルゴリズムはビジネスや軍事、医学など、不確定要素が関連する分野でも適用できるとしています。

 同系統のルール「ヘッズアップ“リミット”テキサスホールデム」においては、2015年にカナダのアルバータ大学が必勝プログラムを開発しており、人間は既にコンピュータに勝てないとされています(関連記事)。しかしこれは文字通り賭け金に制限があるルール。より複雑な駆け引きが要求される今回の無制限ルールではどうなるか、決着が見ものです。

ポーカープロ・木原直哉さんは2015年1月時点で1000人いないと語っていた
カーネギーメロン大学の発表

(沓澤真二)

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