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“火星人”や“どろぼう”から届く物語 自分で封を切る新感覚手紙小説「何者からかの手紙」が読書通をうならせる

一読の価値あり。

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 表紙に「○○からの手紙」とだけ書かれた封筒入りの手紙小説が、読書通の間で話題を呼んでいます。手紙を入手し、作者を取材しました。

手紙小説「何者からかの手紙」(画像提供:BOOKSOUNDS)

 話題になっているのは「何者からかの手紙」と題されたシリーズ。昔から手紙をやりとりする形式の、いわゆる「書簡体小説」は存在しましたが、「何者からかの手紙」は読者自身が封を切って中に入っている手紙を読むというスタイル。文字通りの「手紙小説」となっています。

今回実際に読んでみた5つの手紙

 編集部では全50通(50種類)の手紙のなかから「ひつじからの手紙」「火星人からの手紙」「どろぼうからの手紙」「ロボットからの手紙」「退屈届」の5通を入手しました。

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はさみで封を開けるドキドキ感

 まず作品を手に取ってみて感じたのは「本物の手紙らしさ」です。封筒は厚すぎず、薄すぎず、中の手紙がうっすらと透けて見えます。裏返してみるとしっかりとノリ付けされており、はさみで封筒を開けると手紙特有のドキドキ感があります。

中から出てくる手紙

 中から出てくるのは3つ折りのわら半紙に小説が印刷されたもの。各差出人が“あなた”へ伝えたいことを思い思いに書き連ねています。差出人が何の目的で手紙を書いているのかや、文体は作品によって異なり、それぞれに味わいがあります。詳しい内容はあえて触れませんが、わずか数枚の手紙から差出人の性格や背景が浮かび上がってくるような気がするところも、作品の魅力です。

 この小説を考案したのはBOOKSOUNDSさん。2012年から特定の書店などに設置してある“ポスト”へ「何者からかの手紙」を定期的に届けているそうです。手紙の内容はもちろん、その背景などについても読者にゆだねている部分が多い作品ですが、読者からの感想については「ポスト設置場所の店舗さまに届いております」と、反響は伝わっているようです。

 価格は162円(税込)。「何者からかの手紙が届く」ポストは札幌は「tronika」、東京は「タコシェ」「Amleteron」「神保町いちのいち」「ヴィレッジヴァンガード 立川ルミネ店」、愛知は「幸田駅前書店」、京都は「ホホホ座」、大阪は「(本)ぽんぽんぽん」、広島は「紙片」、長崎は「ひとやすみ書店」に設置されています。

素材提供:BOOKSOUNDS

(Kikka)

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手紙 | 小説・詩 | 書店 | 封筒 | 読書

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