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作っているのは元給食のお姉さん! イマドキ給食を食べられるカフェに行ってきた

昔懐かしい給食ではなく、イマドキの給食を提供するカフェ「cafe OGU1」に行ってきました。

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 小学生に学校で一番楽しみな時間を聞くと、給食という答えが返ってくることが少なくない。筆者が最後に給食を食べたのは、およそ15年前。おいしいメニューと不人気のメニューがはっきり分かれ、どちらかというとおいしくないメニューの方が多かった記憶がある。ところが、最近の給食は格段においしくなっているという。そんなイマドキのおいしい給食メニューを食べられる「cafe OGU1(オグイチ)」を訪れた。


住宅街のなかにあるオシャレな外観のカフェ

 オグイチがあるのは日暮里舎人ライナー赤土小学校前駅(東京都荒川区)から徒歩5分ほどの場所。2016年5月にオープンした。店内に入ってみると、落ち着いた色合いの空間が広がっている。テーブル席と窓際の席、ソファ席まである。ちょっと休憩したいとき、ほっこりできそうな場所だ。


落ち着いた店内

 先払いなので、注文してから席へ。メニューは給食以外にもあるが、もちろん頼むのは給食。給食は日替わりで、ランチの時間帯は900円でドリンク付き。この日の給食メニューは、ごはん、サバのみそ煮、筑前煮、からし和え、みそ汁。しばらく和食を食べていなかったので、さらに楽しみになってきた。

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この日のメニュー

 しばらく待っていると、給食がやってきた。懐かしの銀のお盆に載っているが、食器は美しいブルーや柔らかい色。最近の給食はアルマイトの食器ではなく、陶器の食器を使うようになったと聞いたことがある。まずはみそ汁から飲んでみる。やさしい味だ。そして、サバのみそ煮。みそがてらてらと光っておいしそう。こっくりとした甘めのみそとふっくらしたサバが本当においしい。サバのみそ煮とみそ汁、両方みそを使う料理のため、味がケンカをしないよう、みそ汁の主張を押さえてあるよう感じられた。ていねいに味のバランスが整えられている。筑前煮は具沢山。こんなに多くの野菜を一度に取るのは、一人暮らしだとなかなか難しいのでありがたい。


THE・和食

サバのみそ煮はご飯が進む

 筆者が食べていると、先に食べ終えたお客さんが「ここに来ると栄養が取れて助かるよ」と言って店を出て行った。確かにその通り。そして、見た目はヘルシーに見えるメニューだが、意外とお腹いっぱいになった。その理由をオーナーの小林早希さんはこう語る。

 「大人でもお腹いっぱいになるよう、学校で出される給食よりも量を多めにしているんです。ちなみに、お子様用にはこの量より少なめに盛ります」(小林さん)

 実は小林さんは、昨年3月まで小学校で10年間給食を作っていた、元給食のおばちゃん。しかし、お若いのでおばちゃんではなく給食のお姉さんと呼んだ方がいいだろう。

 「最近の給食っておいしいんですよ。だから、学校での給食だけにとどめておくのはもったいないと思い、カフェのメニューとして出すことにしたんです。給食って、あまり良いイメージを持っていない人もいると思うんです。でも、今の給食はこんなにおいしいんだよということを多くの人に知ってもらい、給食のイメージが変わってほしいですね」(小林さん)

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 筆者もこんなにおいしい給食は初めて食べた。あげパン(150円)も揚げたてで出してくれるというので、次回お邪魔する際はぜひ、あげパンを頼んでみたい。


オーナーの小林さん

 また、この日は赤ちゃん連れや、ノマド仕事をするお客さんも見受けられた。「周りに子育て中の人が多いので、親子連れでも来られるような環境にしています。正反対かもしれませんが、ノマドをされる方にも便利なよう、カウンター席には電源もありますし、無料のWi-Fiも飛んでいます。老若男女問わずに誰でも利用していただきたいです」と小林さん。


赤ちゃん用のオモチャ

カウンター席は電源付き

 昔懐かしい給食を再現して提供している店は他にもあるが、今の子どもが食べている給食を味わえるのはここだけという。給食というものは、「あまりおいしくないけど懐かしいもの」というイメージがあったり、嫌いなものでも居残りで食べさせられたりした経験のある人もいそうだが、イマドキの給食はそんなイメージを払拭するだろう。ここまでレベルが上がっているとは、正直驚いた。毎日この給食を食べている現代の子どもが少し羨ましく感じる、そんなカフェだった。


カフェメニューも。もともとはコーヒーのお店

姫野ケイ

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