11月30日、あるツイートが話題になりました。「何気なく入ったお店のカツ丼がすごいことになっていた」という内容とともに、ふわふわオムレツが乗ったカツの写真が……。これ、絶対うまいやつに決まってるよ……。
……というわけで、話題となった角煮かつ丼を提供している、秋葉原「炉端バルさま田」さんで、お話を伺ってきました。
お店はJR秋葉原駅から浅草橋方面に歩いて5分ほどのところにあります。お店の名前にある「バル」とは、スペインやイタリアで多く存在する、食堂とバーが一緒になった感じの飲食店のことです。平日はサラリーマンが多い場所柄、こちらのお店は居酒屋っぽい感じに寄せて作ったそうです。
話題になった「とろとろ玉子の角煮かつ丼」は平日限定のランチメニューのひとつ。カツ1つが乗ったものが700円、カツ2つの「ダブル」は950円です。その他、角煮丼(500円!)、カツカレー(800円)など、食欲をそそるメニューが並んでいます。
では、例の角煮かつ丼を頼んでみます。
……
……でかっ!! この長いカツ、角煮、なの……?
角煮のカツ、どんぶりからはみ出てます……! 念のため、筆者のiPhone6sを横にして置いてみましたが、それよりも長い……! それでいて700円とか嘘だろ……? 見た目のインパクト、想像以上でした。
角煮カツの上にはふわふわのオムレツが乗っているので、食べる際にオムレツを割ります。写真だとちょっと見えにくいのですが、ご飯の上にはタレで煮込んだタマネギが敷いてあります。このようになっているのは、角煮を食べやすい大きさに切らずにそのまま使っているから。カツが大きすぎて普通のカツ丼のように鍋で玉子とじができないため、かつはタレにくぐらせてタレカツに、玉子はオムレツにしてカツの上にのせた、ということなのです。
角煮カツは、箸で簡単に切ることができます。角煮自体に味がついているため、タレはあっさり目にしているとのこと。玉子、カツ、煮込みタマネギが三位一体となった角煮かつ丼は、本当においしかったです。
角煮かつ丼が生まれた経緯を店長さんに伺ったところ、もともとはまかないから始まったものなのだとか。角煮のカツは以前食べたことがあって、角煮を大好きなかつ丼にしてみようと思ったのだそう。まかないで最初に出した時は一口大の角煮を使ったのですが、ランチで出すならインパクトが必要、ということで現在の形になったそうです。
今回、突然ツイートが拡散され、ネットで話題になっていることをスタッフから聞いて「びっくりしました。どうしてこんなに広がったんでしょうね?」と店長さんは不思議そうにおっしゃっていました。ツイートが拡散された直後のランチ営業2日間で角煮かつ丼がいつもの2倍出たそうで、伺った日もランチの仕込みで角煮を作っていました。
また、ランチメニューは夜営業では一切出していないため、夜にかつ丼を求めるお客さんが増えたそうで、急遽入口に「角煮かつ丼はランチのみの提供」である旨の張り紙を貼ったそうです。
「(今回拡散されたツイートがきっかけで)お店に来てくれるのはうれしいけど、この勢いが続くといいんですけどね」と店長さんはおっしゃっていました。ランチだけではなく、夜営業のメニューも拝見しましたが、ランチでおいしいなら、夜メニューもおいしいはず、と思ったので、今度夜メニューを食べに、ふらっと行こうと思います。
炉端バル さま田
営業時間
昼 11:30〜14:30(ラストオーダー14:00)
夜 17:00〜23:30(ラストオーダー23:00)
(あまにょん)
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